こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。
先日、ドイツ三大カーニバルの名所、ケルンのカーニバルについてお伝えしました。
>>あわせて読む
https://www.haneusagi.com/diary-german-culture-cologne-carnival2018
カーニバルが終了し、「灰の水曜日(Aschermittwoch)」からイースター(復活祭)までの間、断食期間が始まります。
なぜこの時期断食をするのでしょうか。
また、ドイツ人はみな断食しているのでしょうか。
灰の水曜日(Aschermittwoch)とは
灰の水曜日とは、キリスト教(主にカトリック)の典礼暦年のうちの一日のこと。
イースター(復活祭)の46日前である四旬節の初日のことを指します。
よって、灰の水曜日の日程は毎年異なり、2018年は、2月14日(水)でした。
以下、ご参考。
- 2022年 3月2日
- 2023年 2月22日
- 2024年 2月14日
- 2025年 3月5日
- 2026年 2月18日
- 2027年 2月10日
元来は、カトリックの行事であったようですが、その流れを汲むプロテスタント(聖公会、ルーテル教会など)でも行われるようです。
教会では、司式者が信者各自の額に灰の十字を塗り付ける(灰を頭にかけるところもあるらしいです)特別なミサが行われるとか。
「人はもともと土から作られたから、まもなく土(灰になって)にかえる(”Remember that you are dust, and to dust you shall return”)という、旧約聖書の教えから、罪を悔い改めて神の教えに立ち返る期間を意味しています。
なので、イースターまでの42日間(キリスト教では、よく「日曜日を除く40日間」と表現されます)は、悔悛し、祈り、断食や節制、または愛徳の実行などを通して、キリストの復活をお祝いする日に向け、より良い形で準備をする期間、ということになります。
灰の水曜日(Aschermittwoch)では断食が行われる?!
断食と聞くと、なんだかシリアスな絶食なんじゃないか?!と考えてしまいがちですが、実際はもう少しゆるいものです。
私のドイツの家族は「世間はお肉を控えたり、アルコールを飲まないようにしたりしているけど、私達には関係ないわ!」なんて言っていますので、まったく生活に取り入れない人もいるでしょう。
とはいえ、灰の水曜日からは徹底的に食事を控える人が多いとか。
古くから、ドイツではこの灰の水曜日では(からは)肉や乳製品の摂取を控えたり、節制した食生活が行われたりしたようです。
もちろん、宗教的な生活においては、断食、あるいは一日一食にするなどかなりの節制生活が行われたと考えられます。
現代のドイツ人の生活では、さすがに完全なる断食をする人はほとんどいないと思いますが、本当に断食してダイエットを始める人もいるらしいです。
もちろん、子供や妊婦さん、高齢の方などは、健康を維持するため、通常の食事をすることが勧められています。
大抵の人は、肉を控える、腹八分目の食事にする等・・・でしょうか。
灰の水曜日から行うことは人それぞれです。
【灰の水曜日から】現代ドイツ人たちは、大好きなモノを断つ期間に変化しつつある
はねうさ夫の友人が、灰の水曜日に夫にメールししてきました。
「灰の水曜日からイースターまで、インターネットにアクセスしない」という内容だったそうです。
「ん・・・?なんでインターネット?!」
と、不思議に思ったのですが、現在のドイツでは「断食」「お腹いっぱい食べない」「肉を食べない」などという節制をする習慣というよりは、「自分の大好物を節制する」または「自分の好きなモノ(事)を節制する」人が多いのだとか。
例えば、私なら、お酒が大好きなので、「イースターまではお酒を飲まない」というのもアリなわけです。もちろん、そんな約束できませんので、やりませんが(笑)
アルコールを控える人は実際に多くいるようです。
中には「テレビゲームが大好きだから、イースターまではゲームをしない」とか、夫の友人のように「インターネットにハマリすぎだから、ネット無しの生活をする」なんていう人もいるということですね。
なんだかちょっと願掛け?みたいな印象を持ってしまいましたが(もちろん全くコンセプトが異なります)クリスチャンでないド・日本人の私にはなかなか興味深い行事なのでした。
このような節制生活が始まるのがわかっているので、カーニバルでは大はしゃぎするっていうのも理解できる気がします。
そして、復活祭(イースター)には、キリストの復活と春を祝う行事が待っています。
カーニバルが、カレンダーにより毎年違った日に行われますので、その年によって復活祭(イースター)も変動します。
イースターには、ご馳走を食べたり飲んだりしてお祝いするんだろうなあ、と思うと、少しは健康のために食べすぎを控えてみようかなと思う今日この頃の私です。
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