こんにちは!はねうさぎです(@haneusagi_com)です。
ドイツの冬は長いです。
寒いし曇ってるし雨の日思おいです。
こんな日にぴったりなのが「グヤーシュ(グラーシュ)」です。
グヤーシュは、ハンガリーの領土料理と言われていますが、ドイツでも人気のスープで、豊かな味わいと深いコクが特徴です。
今日は、ドイツはもちろん、日本でも簡単に作れる「グヤーシュ」をご紹介します。
グヤーシュ(Goulash)とは?
日本でも知っている人は知っているグヤーシュ。
グラーシュとも言われています。
ハンガリーを起源とするスープのことで、ドイツ、オーストリア、スイスでは「グラーシュ(Gulasch)と呼ばれていて、どちらかというとビーフシチューに見た目は似ています。
というか、ビーフシチューかも・・・?!
特徴は、ハンガリー特産物のパプリカパウダーを沢山使用することです。
牛肉、ラードとタマネギ、パプリカなどから作られる。パスタ類やサワークリームを加える場合もある。
Wikipedia
放牧や農作業をしていた大ハンガリー圏の人々が、わざわざ時間をかけて自宅で昼食をとる手間を省くため、外へ釜を作り大鍋で昼食用に作られたスープである釜煮グヤーシュ(ハンガリー語: bogrács gulyás、ドイツ語: Kesselgulasch)が起源。
現在でもハンガリーや現・ルーマニア領トランシルヴァニア、旧上ハンガリー、現スロヴァキアやセルビアのヴォイヴォディナ自治州などではこの伝統的なスタイルのグヤーシュを食べている。
戦時中の移動部隊の食事にもなっていた。
ハンガリーで最も一般的なスープで、100の家庭があるとすれば100通りのグヤーシュがあると言ってもよいほどの国民食。
日本で言ったらお味噌汁みたいなもんでしょうか。
私は、数年前にハンガリーに旅行へ行ってから、このグヤーシュスープがお気に入り。
現地でパプリカパウダーを購入し(もちろん、日本でも手に入ります)、何度か作ったことがあります。
パプリカパウダーは、このスープのほかにも炒め物や、お肉の下味、カレーの隠し味などにも使えるので重宝します。
ドイツのパスタシュペッツレを添えたドイツ風グヤーシュを作ってみよう
今回は、はねうさ夫からのリクエストで、ドイツのパスタ、シュペッツレと合わせたドイツ風のグヤーシュを作ったので、ドイツ風グヤーシュをご紹介します。
ちなみに、個人的には、ハンガリーのグヤーシュが好きです。
ドイツのグラーシュは、こってりしていて味付けが濃い(塩辛い)ことが多く、この辺は自宅でお好みで調整してみてください。
また、材料は(ドイツ人を含めた)2人分を表記していますが、こういった煮込み系のお料理はたくさん作るとおいしいので、ゲストを招いた時のお料理としてもオススメです。
【材料:2人分】※ドイツ人男性1人含むw
- 牛肉(グヤーシュ用、日本ならカレー用) 350g
- 玉ねぎ 大1個
- 人参 1本
- パプリカパウダー(辛くないもの) 小さじ3 ※
- チリパウダー 小さじ1 ※
- グヤーシュ用スパイスミックス 小さじ1 ※
- クミンパウダーまたはシード 5g ※別名キャラウェイパウダー
- 赤ワイン 適量
- ビーフブイヨン(あれば) ポーション型のもの1個
- トマト缶 大さじ5
- パプリカ 赤1/2個
- じゃがいも 中3個
- サラダ油 大さじ2
- 塩、コショウ 適宜
- パセリ 適量(仕上げの飾り用)
- シュペッツレ 200~300g(今回は市販のパックに入っているものを使用)
パプリカパウダーは、お好みで調節してください。
レシピカードでは、パプリカパウダーは小さじ5となっていますが、私は、パプリカパウダーとグヤーシュ用のスパイスミックスの両方を使用したので、パプリカパウダーの量を3としています。
スパイスミックスは無くても大丈夫です。
また、ドイツの場合は、クノールなどのブランドが、パッケージでグヤーシュミックスを販売していますので、こちらを使えばより簡単です。
私は市販品は味が濃いのであまり使いません。
チリパウダーもお好みで調節してください。
小スプーン1でジワリとスパイシーに仕上がります。
また、辛いのがお好きな方は、カイエンヌペッパーを仕上げに少々入れるとスパイシーになります。
ドイツでは、スーパーの精肉コーナーで、「牛肉、グラーシュ用 XXXグラム、お願いします」と言えば、すでにダイスカットされているグヤーシュ用のお肉が買えるので、自分でカットする必要もなく、とっても便利です!
とっても簡単!グヤーシュのレシピと作り方
グヤーシュの作り方は、クックパッドなどのインターネットを参照にすれば、色々なレシピ、作り方が提示されていますので、自分に合いそうなお気に入りのモノを参照していただいて構いませんが、ここでは、ハンガリー人からもらったレシピカードに沿って、私流にアレンジした作り方をご紹介します。
【作り方】
1. 玉ねぎ、人参をみじん切りにする
2. ジャガイモは皮をむき、1~1.5cm角ほどの大きさにダイスカットしておく
3. (ここはお好みで)シチュー用にカットされている牛肉の一部を薄切りにする
※私は少し小さめのお肉があった方が食べやすいのと、味が染みやすいと思い、ごろッとしたお肉と薄切りのお肉とのコンビネーションにしました。実際、ハンガリーのスープとしてのグヤーシュは小さくカットされているものが多いと思います。
4. 鍋にサラダ油を熱し、玉ねぎを炒める。玉ねぎに火が通り黄色くなってきたら、パプリカパウダーとチリパウダー、(グヤーシュパウダーもここで)を加え、その後牛肉を加える(強火で焼き色がつくくらい)
5. 人参、赤ワインを加え、さっと炒めた後にビーフブイヨン、トマト缶を加える
※ビーフブイヨン、グヤーシュパウダーミックスには塩分が含まれていることが多いので、特に塩コショウをする必要が無い場合があります。
6. 水300ccを加え(多めに加えてとろみを調整してもOK)、パプリカを投入し、時々混ぜながら良く煮込む
※圧力鍋の場合は、30分ほど、通常の鍋の場合は1.5~2時間ほど煮込んでください。
7. 仕上がる10~15分程前にダイスカットしておいたジャガイモを入れる
※グヤーシュのジャガイモは「トロトロに溶けた状態」ではなく、形がはっきりわかりすこし食感があるのが通例です。ジャガイモが溶け出さないように火加減を注意しましょう。
レストランなどでは、始めにジャガイモを湯がいておいて、最後に投入するシェフもいるようです。
8. 仕上げに、コショウ、クミンパウダーまたはクミンシードを指で砕いて投入し、塩加減やスパイシー加減をお好みで調整して、完成。
※盛り付けた後、パセリを散らす。
9. 出来上がりの時間10分ほど前にシュペッツレを準備する。茹でるかフライパンでバターで炒め、付け合わせにする
一度材料を炒めたら煮込むだけの簡単ディナーが完成
グヤーシュの良いところは、これ1品でそれなりのご馳走になるところ。
ドイツでは、シュペッツレを付け合わせにすることが多いようですが、ショートパスタやパンと一緒にいただくことも多いです。
さらに、レストランだと、タバスコが一緒に運ばれてくることも。これだと、個人で辛さを調節できますね。
日本で市販品のシュペッツレは手に入らないと思うので(もちろん手作りはできますが)、一度茹でたショートパスタをバターで炒めて付け合わせにするか、バケットと一緒でもおいしいと思います。
もちろん、ご飯と合わせてみたい!というのもOKだと思います。
もともとグヤーシュを作った経緯は、以前ハンガリーワインを購入した時に、お店のおねえさんから「グヤーシュと合わせるととてもいいワインですよ」と言われ、レシピと作り方のカードまでいただいたこと。
この赤ワインをなんとしても飲みたかった、はねうさ夫・・・。
最近は寒くなってきたのと、彼は、もうこのワインが飲みたくてウズウズしていて、「去年からグヤーシュ作るって言ってたけど、いつグヤーシュ作るの?!!いつ?!!」とせかしてきたので、作ってみました。(笑)
もちろん、このハンガリー赤ワインと一緒にいただきました。
グヤーシュ+パン+赤ワインの組み合わせもいいですね^^
また、このグヤーシュのように、煮込み料理の良いところは、煮込んでいる間に他の事ができることですよね。
主婦だと、この煮込んでいる時間に他の事をやってしまいたい・・・!っていうことは結構あると思います。
なので、とっても簡単なグヤーシュ、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
寒い日に特におすすめです。
スパイシーな食事がお好きな方はフィリピン料理のアドボ(以下参照)も作ってみてくださいね♪
コメント