ドイツ人はキャンプがお好き?結婚祝いに「キャンプ券」を貰う

こんにちは!はねうさぎです(@haneusagi_com)です。

2020年の夏、多くのドイツ人がキャンピングカーを買いに走ったことは先日書きました

今では、LLCなどの格安フライトがあったり、長距離のリーズナブルなバスがあったりして、国を超えた移動が比較的簡単にできるようになりましたが、ヨーロッパも一昔前までは、自家用車やキャンプカーで10時間移動、なんていうことも頻繁に行われていました。

私のタンデムパートナーからは「若いころは22時間ノンストップやったことあるわ!」なんてコメントも(苦笑)

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ドイツ人にとって一昔前は「旅行と言えばキャンプ」だった

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義理両親も、若いころは(も)よく旅行していたようで、はねうさ夫曰く、毎年夏に学校の終業式から家に戻ると、義理母が「早く支度しなさい!もう荷物は全部詰めたわよ」と、そのままフランスへのキャンプホリデーが開始する・・・という幼少期を過ごしたようです。

義理父が歴史にとても興味があり、フランスだけでなく、旧東ドイツやハンガリー、チェコ、ポーランド、リトアニアなどの東欧方面にも良く自家用車で出かけていた模様。

その時には、もちろん安いホテルにも泊まっていたようですが、ほとんどがキャンプ場で寝泊まりし、義理母が食料品を詰め込んで移動していたため、キャンプ場で調理して旅費を節約していたのだとか。

私達が、「新婚旅行へはセーシェル共和国へ行きます」と、義理両親へ報告した時には、「はねうさぎ!私達が結婚した時は新婚旅行でどこへ行ったか分かる?ハンガリーの湖でキャンプよ!!!(半怒)」と、義理母が興奮気味に話していたのを思い出します。

そのくらい、ドイツ人にとってのキャンピングカーやトレーラーハウスは「旅行の常識」であった時代があり、現在でも自然の中でまったりすることの好きな方々は、キャンプを楽しんでいます。

ですから、ドイツ国内にはたくさんのキャンプ場がありますし(ドイツだけでなくEU全体で23,200か所のキャンプ場があり、EU内ではフランスがダントツの35%のキャンプ場数を誇ります)、ドイツの高速道路「アウトバーン」を走れば、必ずと言って良いほどキャンピングカーを見かけます。

ドイツの結婚祝いに「キャンプ券」をいただく

私とはねうさ夫が結婚したのは2017年。

今から約3年前に、日本とドイツの両国で結婚パーティーを行いました。

ドイツの結婚式についての記事は以下をご参考ください。

ドイツの結婚パーティーでは、あまり高額お祝儀という文化は無いものの、年々現金をギフトにする傾向もあるようです。

とは言え、「何か特別なそのカップルだけへの贈り物」を考えるのがドイツ流。

「友人と一緒に森のロッジに泊まってパーティーする券」なるものをいただいていた知り合いもいましたね(苦笑)

周囲の話を聞いていても、この「体験型」の結婚祝いをプレゼントする人が多いですし、フランスの友達の結婚式へ行った時には、同じくドイツから来ていた友人達は、完全手作りのギフトを渡している人もいました。

また、「現金じゃそっけないけど、凝ったギフトもセンスや作る時間に不安がある」という人も多いのが事実で、ドイツでは「グートシャイン(Gutschein)」、いわゆる金券・商品券に当たるものをプレゼントする人も多いです。

グートシャイン(Gutschein)は、結婚式のみならず、クリスマスプレゼントや誕生日プレゼントとしても、ドイツで人気があります。

私達は、結婚式の時に、「オシャレカフェでのランチ券」、「四つ星ホテルでのレストランお食事券」、「サウナ入場とマッサージ券」そして「フローティングテントに泊まるキャンプ券」を色々な友人からいただきました。

サウナ券を使った感想は別の記事にも書いています。

その他、レストランやカフェなどは、楽しく、ありがたく利用させていただきましたが、あと一つだけ使っていない金券がありました。

そう!それは、キャンプ券です。

コロナ禍の夏!ドイツで初めて行くオランダ国境の村でキャンプ体験

今年はコロナウイルスのパンデミックと言う事と関連して、欧州各国でロックダウンが行われ、ドイツでも外出制限令(または場所によっては禁止令)が発令され、私達もヨーロッパで話題になる1か月ほど前から自主的に自宅隔離をしていたので、気分的にとても長い間、自宅でおとなし~~くしていたところがあります。

旅行大好きな私たち夫婦は(特に、はねうさ夫が)「去年沢山旅行しておいてよかったね・・・!」を連発していて、今年はお金を節約する意味と自粛という意味も兼ねて、「しばらく旅行は控えよう」とも話していました。

ところが、この「自粛」と言うよりも「半強制的に政府の方針に従え!さもなくば罰金!」というドイツ政府の長期的な方針に疑問を持ち始めたはねうさ夫は、「このままでは自分の仕事がダメになる」と、お客様に了承を得たうえで、顧客訪問をすることにしました。

ですから、ドイツ国内色々な場所に行く機会があるのです。

話はそれましたが、コロナだし、解禁になったとはいえ、フランス、イタリア、スペインなどの感染者・死者数が爆発的に多かった国へは、さすがの私達でも「今年はやめよう」と話していました。

ホテルに関しても始めは不安だったため、「そういえばあの結婚式でいただいたキャンプ券、折角だから使ってみようよ!」という流れになりました(笑)

チケットを良く見てみたら、使用期限が今年いっぱい、おまけにキャンプ場は4~9月までオープンという事だったので、8月にキャンプ場へ行くこととなりました。

当然なのですが、7月に問い合わせをして、「8月は2日しか日程に空きが無い」と言われ大盛況の様子。

私たちは8月16日の日曜日を選んでキャンプ場へと行くことにしました。

このキャンプ場ですが、オランダとの国境近くの村の近くにあり、はねうさ夫が「友達が何故このキャンプ場のチケットを選んだのかわからない・・・」と連呼していました。

そうです、私達の住まいは南ドイツのバイエルン州なのに対し、我が家から400km以上離れたキャンプ場は、ノルトライン・ヴェストファーレン州まで行く必要があったのです。

「実際に行ったことがあって良かったからじゃないの?何か聞いてる?」と、はねうさ夫に質問してみると、「なんでこんな地の果てを選んだのかって?!そんなこと聞けるわけないよ!」との事で、それなりにお友達には気を使っている様子でした(その辺にお住まいの方への個人的な恨みはございません)

ドイツのキャンプ場にびっくり!ミドルエイジ夫婦テントで寝るの巻

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まず、始めに言っておきたいことがあります。

私達は全くのキャンプ初心者です。

そして、キャンプに興味もありません・・・。

そもそも論で、私はテントで寝たことがあるのか?!という人生における経験の記憶すらありません・・・いや、たぶん無いでしょう!

小学生の時の「夏合宿」で飯盒炊飯して川で取れたニジマスを塩焼きにし、カレーを作った記憶しかなく・・・宿泊は施設のベッドだったような・・・。

ですので、ずばり!キャンプに持って行くべきものがわかりませんでした。

はねうさ夫も同様・・・夫婦って、意外とある部分で似ているんですねw

そこで、念のため、はねうさ夫が「キャンプ場へ持って行くべきもの」を電話で確認することに。

すると、「寝袋」という事だったのですが、そのようなものは持ち合わせがないので、枕とタオルケット、薄手の掛けるもの2枚を持って行きました。

はねうさ夫は、とても暑がりで、寝ているときにいつも汗びしょなので、「おなかに何かかかるものが有ればいいかな?」と、小さめサイズの掛け布団をもっていきました(というかベッドスプレッドのようなものです)。

「ウェルカムドリンクにゼクト(Sekt)がついているらしいよ♪」と、はねうさ夫。

色々と不安と期待で胸を躍らせた40代ミドルエイジの私達ですが、結果論として「なんだかとんでもないところに来てしまった・・・」という感じでした。

一番の失敗?は、思った以上に北ドイツ?西ドイツ?は寒かった!ということです。

私は、「タオルケット1枚でいいかな?でも念のため冷えるかもしれないから普通の布団を持って行こう」という浅はかな考えでいたのですが、この布団をかけても寒くて眠れないくらいでした!

テントって、下の部分に何も敷かないとかなり寒いという事がわかりました!(おいおい)

想定外だったのは、はねうさ夫が夜中に「はねうさちゃん、サムイ・・・」と日本語で寒さを訴えてきたこと。

このフローティングテントは、三角形になっており、角の三か所が木にロープで縛りつけられていて固定され、宙に浮いた状態になっているというモノでした。

テントの中に入るには、丸太でできた階段を上って、1か所の入り口から入る必要があり、テントの中も人間が3か所に分かれて寝るスペースを取る構造になっているため、「寒いから一緒にくっついて寝よう」なんてことはできないのです!

意外と全然ロマンチックじゃない・・・苦笑

仕方ないので、私のタオルケットをはねうさ夫に渡し、追加でバスタオルを巻いて寝ていた可哀そうなはねうさ夫・・・。

このリンクのページ下の方に「テントの間取り」が図解してありますので、ご参考まで!

キャンプにハプニングはつきもの?きちんと準備して行こう!

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私達は、チェックイン時間の15:00より30分ほど後にキャンプサイトに到着しました。

私達は、チェックイン時間の15:00より30分ほど後にキャンプサイトに到着しました。

そして、照明器具やテーブル、折り畳みの椅子、キャンプ用のお皿などが入ったコンテナのようなトロリー車両(写真)を渡され、鍵がかかるので、貴重品をコンテナに入れてね、と説明を受けました。

ウェルカムドリンクに関しては、サービスだからしょうがないけど、ロートケップヒェンかあ・・・もう少し高いランクのゼクトを期待していただけに、若干がっかりしました。

そして、照明器具やテーブル、折り畳みの椅子、キャンプ用のお皿などが入ったコンテナのようなトロリー車両(写真)を渡され、鍵がかかるので、貴重品をコンテナに入れてね、と説明を受けました。

ウェルカムドリンクに関しては、サービスだからしょうがないけど、ロートケップヒェンかあ・・・もう少し高いランクのゼクトを期待していただけに、若干がっかりしました。

それも、連日猛暑で高気温のドイツ。

15:30に冷えたスパークリングワインを手渡しされても、冷蔵庫もないキャンプサイトでは、もうそのまま飲むしかなく・・・。

クーラーボックスは持って行っていたのですが、冷やすものがないためそのまま飲むことに。

用意されていた白いグラスは可愛かったです^^

ワインを飲み終わったはいいが、その後は何もやることが無い・・・。

また、最悪なことに、毎月来る私の「ゲスト様」がこの日に来てしまった!!泣

日曜日はお店も閉まっているので、ショップへ行って買い物することもできず、非常用で持ってきていた2枚のナプキンでなんとかしのぎました・・・めちゃくちゃ心配でした><

そしてテーブルなどをセッティングした後に気づいたことは「ピクニックシートを持ってくればよかった!」ということです。

よくよくみると、私たちのテントの他に3つのフローティングテントがあり、カップルが利用していたのですが、隣のレズピアンカップルなんかは準備が良く、ピクニックシートにテーブルクロスまできちんと準備してきていて、めちゃくちゃ楽しそうにおしゃべりしていました。

テントが宙に浮いている状態なので、下にピクニックシートを敷けば、荷物を置いたり、脱いだ靴を置いたりできますよね・・・しまった!!

テントの目の前には湖?というよりかは沼が広がっており、白鳥や鴈たちがガーガーと声を鳴らしながら泳いでいました。

このキャンプサイトでは、カヤックやSAP用のボードをレンタルすることもできます(有料)。

はねうさ夫に、「カヤックやりたい!」と訴えましたが「湖があまりきれいじゃないからお金の無駄だよ」と却下され、その「あまりきれいでない湖」で、さくっと泳いだはねうさ夫。

泳いだ後に、びしょぬれのままテントに戻ってきたのは良いのですが、ピクニックシートが無いから、着替えたら靴下に泥や葉っぱが付いて最悪でした。

1時間ほど土砂降りになり、ビアガーデンにいてよかったね!な~んて思ったのもつかの間で、テントに戻ると、開けっ放しで出かけた私のバックパックは、タオルやジーンズもびしょびしょ。

防水でないサンダルもびしょ濡れに><

気温はそのまま下がり、ジーンズやサンダルは乾かず、暗くなってきたのでライトをつけようとするも、ライトも雨に濡れたからなのか、2個とも作動せず・・・ちーん

やる事はもうなく、真っ暗になって見えなくなる前に寝よう!という事になり、公共施設まで行ってコンタクトレンズを外し、顔を洗い・・・またテントまで戻る・・・面倒くさいなあ・・・ううう

フローティングテントは、丸太の階段なので、メガネ無しでは危険すぎて登るのは難しく、寒さと鳥の鳴き声に震えながら朝を迎えました。

ちなみに、はねうさ夫は毎晩必ず夜中に起きてトイレに行きます。

夜中にテントがぐらぐらと動き、丸太を伝ってテントの下へ降りる、はねうさ夫・・・そして、湖へ放尿する夫・・・ああ・・・もう嫌だ~。(実際の映像は見ていません)

翌朝、8:30に朝食バスケットを予約していた(チケットに含まれています)ので、はねうさ夫が施設まで取りに行き、テントの下で湖をみながら朝食をいただきました。

朝食はなかなか良かったです。

朝食後はシャワールームへ。

チェックインで渡されたカードキーを使って、シャワーを浴びることができるのですが、30分間の無料シャワー付きで、それ以上シャワーを浴びたい場合には自費という事だったので、私は髪の毛は洗わず、15分で済ませました。(残り15分ははねうさ夫へ)

朝食を済ませてシャワーした後に、はねうさ夫にカードキーを渡すと雨が降り始めました。

キャンプは、お天気との兼ね合いもあるので、一概に良いとか悪いとかは言えないのですが、私達はあまりお天気に恵まれなかったので、残念でした。

こればかりは何もできません。

チェックアウトは12:00との事だったのですが、雨が止む気配も無かったので、私たちは10:00過ぎには退散しました。

翌日ホテルに宿泊したのですが、はねうさ夫が「ちゃんとしたシャワーがあって、まともな布団とまともなベッドで寝れることの幸せったら無いね!」とめちゃくちゃ嬉しそうだったのですが、私も納得しましたw

キャンプ慣れしている方にはオススメのキャンプサイト

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しみじみと、キャンプは私達のスタイルじゃないな!と実感した今回の体験でしたが、それは、私達がキャンプにあまり慣れていない事、準備不足だった事、お天気に恵まれなかった事、目が悪いなどの理由があったからであって、キャンプが好きな方には、少し変わっていていいと思います。

実際に、このフローティングテントは、4つ、水辺のコテージの様なお部屋が3つあり、湖(沼)では、カヤックも楽しめますし、小さい子供が遊べるような小さなビーチもありました(泳いでる人もいた!驚)。

ビーチバレーのコートも完備、池の周りをトレッキングしたり、サイクリングを楽しんでいる人もいましたし、チェックインオフィスの建物の反対側には、別の沼があり、ブランコや滑り台など子供用の遊具がいくつかありました。

そして、キャンプサイトに住んでいる?!人のためのエリアもありました!

名前が何ていうかわからないのですが、プレハブの様なキャンプ用の住宅?ロッジ?カプセル?コンテナ?がたくさんあり、衛星放送のアンテナやエアコンの室外機も見えたので、ガチで住んでいる人もいるようです。(または、1年の数か月はこのキャンプ場で、他は別の場所・・・というケースもありそう)

日本にもそういう場所ってあるのかな・・・まったく無知・未知の世界で、驚きましたね・・・人間、歳とっても学ぶことはあるのです(笑)

プレハブ小屋は、お花できれいに飾り付けられていたり、犬の散歩をしている人もいたりして、プレハブとプレハブのブロックの間の小道には、通りの名前までついているので、郵便物を受け取ることもできると思います。

これは、土地や建物となっているモノを物件として販売するスタイルの様で、年間家賃は1000ユーロほど。

これだけ安ければ、充分な年金金額を受け取れない場合は、こういう場所に住むのもアリかも・・・または、日常は節約して、他は海外旅行へ行くなどもできそうですよね。

実際、高齢の方が多い印象でした。

はねうさ夫曰く、フランスにもこのようなキャンプ場がたくさんあり、義理両親の友人は年に何度もフランスへ行くのですが、1週間で1000ユーロほどを支払って、このようなプレハブ形式の仮住まい的な部屋を借りているのだとか。

このキャンプ場の建物付き土地を買えば、年間1000ユーロなので、1週間1000ユーロはかなり高額ですね。

1週間で1000ユーロがあれば、ホテルに泊まることも可能なはずですが、やはり世の中色々な人がいるのだなあ・・・ヨーロッパ!と、改めて実感しました。

【ドイツ国内キャンプ】フローティングテントのキャンプ場情報

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今回私達が泊まったキャンプ場の情報を掲載しておきます。

家族経営のようですが、長期居住(恒久的)スタイルのキャンプエリア、湖畔の家、キャンピングカーのキャンプサイト、フローティングテント、ホリデーケーブ、ホリデーネストなど様々なスタイルの施設があります。

通常のキャンプカーで来ている方方もたくさんいらっしゃいました。

興味のある方はぜひ行ってみてください!

【Dingdener Heide休暇とキャンピング施設】

●フローティングテントのサイト

●ホリデーケーブ(ほとんどの設備が備わっているカプセル)

●ホリデーネスト(マットレスベッド完備)ここが良かったな…w

【位置情報と所在地】

Tel.: 0 28 52 – 24 05
Fax: 0 28 52 – 51 82
E-Mail: info@dingdener-heide.de

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