こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。
私はイギリス以外のヨーロッパに旅行すると決めたとき、すごく緊張していたのを覚えています。
「ヨーロッパは英語が通じない」という噂を聞いていたからです。
15年~20年前にバックパッカーだった人たちの話を聞くと、まず、「大国」と呼ばれているフランス、ドイツで通じない、そしてイタリアやスペインも通じない、と聞いていたので=旅行が難しい=女一人旅だし怖いなあ。。。と感じていたのです。
最近は、インターネットの普及や、ビジネスのグローバル化、ヨーロッパ連合の誕生などに伴い、ほとんどの観光地で英語は通じますし、若者はやはりどの国に行っても英語が上手な場合が多くなっています。
また、ドイツは移民受け入れの問題などもあり、ドイツ語もそうですが、英語でのコミュニケーションも必要なのが現状なのかもしれません。
今回は、南ドイツ在住の私がドイツではどのくらい英語が通じるのか?に関して独断と偏見で分析していきますw
ドイツで英語は通じるのか?!ドイツ人の英語力はどんなもの?
実は、私が一番初めのヨーロッパの旅行地として選んだのがドイツでした。
当時、バイオサイエンスの勉強のためにベルリンで1年間大学に通っていた友達がいたので、このチャンスを逃すまい!とおもい、友達の住んでいるベルリンを拠点に周遊するドイツ旅行を決めました。
なんとなんと!今パスポートを確認したら、それは2010年。
今から7年前の事です。
私は「ジャーマンレイルパス」と呼ばれる期間限定でドイツ国内と一部ドイツ以外(チェコ共和国、オーストリア、オランダ)の国境に近い都市まで足を延ばせるチケットを購入し、ドイツ国内外を2週間かけてぐるっと周遊したのです。
この当時のドイツ人の英語の印象は、「話せる人は話せるけど、限られた人しか英語が通じないなあ」という印象でした。
特にベルリンは首都ですが、やはり東ドイツ時代の歴史などあるせいか、若者でも英語が通じません。
ベルリン中央駅のインフォメーションセンターで「(見た目アジア人なので)あなたの英語とっても流暢ね!アメリカ人?パスポートみせて」と言われたことがあります。
私レベルの英語でも「流暢」と思ったということは、いかに英語を話せる人が少なかったのか想像できるでしょう。
また、ベルリンのスープ専門店に入った時、若い店員さんがたくさんいたので、これは行けるかも!と思い、注文前に「誰か英語話せる人いますか?」と聞くと、どうやら私が話していることはみな理解できるが、みな恥ずかしがって「彼女が一番英語上手いから・・・」とお互いにつつきあって1人の女の子が対応してくれました。
今は若い世代のドイツ人はほとんど英語が話せますし、ベルリンでは英語が飛び交っていますので、ベルリンでこのような光景を見ることはほとんどありません。ちょっとかわいかったです。
また、デュッセルドルフ中央駅から降り立ち、道を聞こうと思って3人の人に声をかけましたが、誰も英語が話せない状態でした。
ある人が、「誰か英語喋れる人いませんかー!?この女の子が困ってます~!(内容は私の想像)」と周辺の人に呼び掛けるも、誰も手をあげない状態でした。
【ドイツ人の英語】時代は変わった?!あれから7年たったドイツ人の英語は?
初めてドイツを旅行した2010年は、ドイツで英語が通じる場所と言えば、以下4つくらいでした。
- ICEの中にいるビジネスマン(特にミュンヘンやフランクフルトなどの国際空港へ向かう途中)
- 海外からの観光客を相手にしているレストラン
- インフォメーションセンター
- 美術館やお城などの超メジャーな観光地
2010年当時は、実はレストランでもあまり英語が通じた記憶がありません。
特に地元民に愛されているような、おいしくてリーズナブルで小さいレストランであったり、ウェイトレスが年配の方の場合は通じませんでした。
今でも、田舎の方にいくと、英語の話せないウェイトレスは結構います。
でも、私がドイツの好きなところは、言葉は通じないけど、こちらが一生懸命伝えようと頑張ると、相手も一生懸命理解しようとしてくれたり説明しようとしてくれたりすると事です。
そして運よく私は、今まで心無い人には当たったことが無いので、ラッキーです。
こういったところは、日本人と共通するような気がします。
あれから7年たった今のドイツでは、ほとんどの人が英語を喋れると言ってもよいのではないでしょうか。
何度も言っていますが、若者(特に大学や大学院を出ているある程度教養のある人々)は個人差はあるものの100%話せると言ってよいと思います。
例えば、私は美術館に行くのが好きなのですが、見た目が明らかに外国人なので、美術館のツアーに申し込もうとすると「German or English?」(ツアーの言語はドイツ語と英語どっちが良い?)と聞かれるのです。
「English please!」と英語を選ぶと、1秒後には担当者が英語に切り替えて説明してくれます。
また、駅のキヨスクはもちろん、町中のアイスクリーム屋さんから洋服屋さんまで、買い物をしていてドイツ語で話しかけられるのですが、「ごめんなさい、ドイツ語が解らないので・・・」とか「英語で注文できますか?」と英語で質問すると、その1秒後には英語に切り替えて話してくれます。
すげ~、ロボットみたいだ、ドイツ人!
最近のドイツ人は「オレ達英語できるぜ」と思ってる
私はドイツ語ができないので、ドイツ人の夫とは英語で会話しています。
彼は英語が上手ですが、会話となるとめちゃくちゃドイツ訛りの英語ですし(最近、ドイツ人の中にはネイティブ並みに発音も流暢な人間がたくさんいます)日本と同様、おそらく習った英単語がものすごく古いものだったり、イギリス英語だったりして(日本の英語教育はアメリカ英語寄りです)私が理解できないことがしばしばあります。
ただ、読み書きは本当に上手で、長文でも全く問題なく理解するんですよね。
おそらく、ドイツ語と英語の単語で割とスペルも似ていて意味も一緒という言葉がたくさんあるので、ドイツ語がそのまま英語だと思い込んでいる節もあるのです。
実際、仕事でドイツ人の同僚とやり取りする時に、彼らの「私達の英語全く問題ないから」的な雰囲気を感じます。
例えば、公にする文書やプレスリリースなどもネイティブチェックを絶対入れてないのが丸わかりの文章をそのままオープンにしていて、それに対して何とも思っていないことからも彼らの英語に対する自信(それともマンパワーが無いだけ?)がうかがえます。
またはズボラすぎ?!
私が今まで働いてきた会社では、どんなに帰国子女や英語が得意な人が公的文書を書いても、最終的にはその業務に精通している英語ネイティブが最終確認をしていたので、驚くばかりです。
>>あわせて読む
https://www.haneusagi.com/english-learning-english-pronunciation-errors-by-germans
英語とドイツ語のハンディ(Handy)とビーマー(Beamer)
ハンディ(Handy)という単語がありますが、これはもともと英語で、「便利な、使いやすい、役に立つ」等の意味がありますが、ドイツ語では、「携帯電話」を意味します。
以前少し通っていたドイツ語の先生が、「ドイツ人が勘違いした英語をそのままドイツ語にしちゃった1つの例」としてこのHandyを紹介していました。
ある日、はねうさ夫が見込み顧客のためにセミナーを開き、それに関連して「ビーマー」が必要だと言うのです。
「ビーマーってなんだろう?車?それともヘッドライト???」と思い(英語では、スラングとしていろいろな意味があります)、始めは何かの間違いかと思ってスルーしていたのですが、何度も「Beamer」と言ってくるので、Beamerって何のこと?と聞くと、写真を送ってきました。
そう、プレゼンを投影する用のプロジェクターのことです。
それって、英語で「プロジェクター(Projector)っていうんだよ」と言うと、「いや!英語でもBeamerだよ!」と曲げません。
よくよく調べるとBeamerはビデオプロジェクターを意味するドイツ語で、ドイツ人が「Handy」と並んで英語と混乱しやすいワードの中に入っているとのことでした。
あまりにも面白かったので、そのことが書かれているリンクを送ると、さすがに何も言えず、その後「Projector」という英単語を覚えたのでした。(笑)
また、最近日本の冬を快適に過ごすために、女性用のモコモコしたパジャマやルームウェアが販売されているのですが、私がそれを着ていると「アイスベアみたい」と言うので、私は「???」となり、おそらくホッキョクグマとか白クマのことを言いたいのかしら?と予測して質問してみました。
案の定、「ドイツ語ではEisbär(アイスベアー)っていうんだけど、英語でもそうでしょ?」とハナタカげ。
「いやいや、ホッキョクグマは“Polar Bear”だから」と教えてあげました。
こんな時はWikipedia が凄く役に立ちます^^
日本でも最近は英会話学校に通っている子供が多いのか、大人より子供の方が英語がうまかったりして、今の子はいいな~なんて思ってしまいますが、今や英語は問題なく通じるドイツ。
日本人も負けていられませんね。
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