ドイツ流おもてなしの食事は日本とは全く違っていた

こんにちは!はねうさぎです。

先日、はねうさ夫の親友が遊びに来ました。

同じ趣味のチェスで知り合ったようなのですが、2人ともランニングも好きなようで良く一緒に旅行に行っては走ったりサイクリングしたりして“トレーニング”しているらしい。

そのお友達は、以前は進学のためスコットランドの大学へ行っていて、この春に卒業し、今度はイギリスのケンブリッジ大学へ入学し、インターンの就労先も見つけたという秀才。ただのスポーツマニアじゃないのね~。

週末に突然はねうさ夫から「火曜日か水曜日に友達が来る。5時半ごろに来て、二人で1時間ほどランニングして戻ってくるから夕食の準備よろしく!」と言われました。

え~~~?!

ドイツに来て3週間。一人暮らしだったはねうさ夫のキッチンにはまともなキッチンツールもお皿もなく、包丁もまな板も無かったから先日やっと買ってもらったばかりなのに、ゲストをもてなすことになるとは!

ピンチです!

「皆でレストランに行けばいいじゃん」というと「親友なのに走った後に外食しようなんて失礼すぎて言えない!何か夕食を準備しておいてよ」とのこと。

えーーーーー?!

自宅で変なもの出す方がよっぽど失礼じゃないかと思いましたが、どうやらドイツでは自宅でおもてなしするというのが礼儀の模様。

初めてのゲストへのおもてなしの食事 in ドイツ

ちょうどその日、アジアンマーケットで餃子の皮が買えるという噂を聞きつけ、街までいったので、「今日は餃子にしてみよう」と思い立ちました。

餃子は、はねうさ夫の好物の一つで、ドイツに来てからはアジアンマーケットでいつ仕入れられたのか不明の冷凍餃子はたくさん見てきましたが、すべて中国製か韓国製。

あ~、日本の冷凍餃子が懐かしい!

仕方ないので、餃子の皮を買ってアンを手作りし、焼けばいいかなと思いました。

ちなみに、冷凍餃子の皮も韓国の物です。

結果から言うと、このアイディアは良く無かった・・・。

なぜかと言うと、第一にはうちのキッチンや調理器具の準備が全然イケてないので、アンを作る準備に時間がかったり(ミルサーやフードプロセッサーを買わなければ!)、フライパンにくっついたりしてしまい、フライ返しもないのでスプーンで返して破けてしまったりしたのが大きな理由。(新しいフライパンを買ってくれー!)

もう一つは、包むのに意外と時間がかかる!ということ。打ち粉があれば冷蔵庫に事前に保存しておけるのだが、そもそもこちらで売っている餃子の皮は冷凍されているので、まずは皮を解凍するところから始まります。

ちなみに、うちには冷凍庫がありません・・・デザートにアイスクリームが良いかと思いましたが無理なので。

餃子も作りすぎても冷凍保存もできず。

お友達からも「結婚前は週に何回くらい料理してたの?」と聞かれる始末のはねうさ夫。

マジで考えられない…泣

さらに、スポーツ大好きなドイツ人男性2人…。

たぶん100くらいは餃子を作ったともいますが、もしかしたら足りなかったかも・・・・泣。

ぶっちゃけ、日本で売ってるAJINOMOTOの冷凍餃子のほうが数倍安くておいしかった!はねうさ夫もお友達も「おいしかった」と言ってくれましたが、個人的には餃子作り第一回目は失敗に終わったと思っています。

ドイツ流のおもてなしの食事には暗黙のルールがある

アジアンマーケットで餃子の皮を買った時に、一緒についてきてくれたお友達から「デザートはどうするの?」と聞かれました。

え?デザート?

彼女もドイツ人の旦那さんがおり、ドイツ在住が長い方。

彼女曰く、ドイツでゲストへの食事を出すときというのは、スープから始まり、前菜があって、メイン、そしてデザートで終わるというのが一般的、とのこと。

確かに、はねうさ夫の実家に行って、おもてなしされる日(またはゲストが来ている日)は、スープからはじまり、前菜、メイン、デザート、チーズ、コーヒー等・・・というのが頻繁にあったので、薄々「もしや」とは思っていたけど、やはり?

はねうさ夫に確認すると「僕の友達だしそんなの気にしないよ!おなか一杯になればいい!」とのこと。

コイツ・・・以前から彼に「世間一般論」を質問してまともに正解を教えられたことが無いので、アヤシイ!と思い、一応市販のものですが、マンゴープリンを買いました。

スープは作る時間が無かったけど、運よく前日に大量に作っておいた野菜スープがあったので、分量を増やして少しお醤油で味付けして出しました。

申し訳ないけど、前菜は無しで…。

その代り日本から持ってきた白米を炊いて餃子と一緒に出しました。

あ~、ほんとに日本からお米と炊飯器をもってきてよかった!

海外版の炊飯器は、お米は水に浸さなくても良く、すぐに炊くことができるしすぐに炊けるので本当に助かっています。すぐに炊ける理由は不明ですが電圧が高いからでしょうか??

はねうさ夫のお友達はお酒を飲まないので、ご飯をおかわりし、最後にデザートを出して、私たちはチーズを食べました。チーズも常備しているし、チーズ用のプレートも義理の母が(得意の)フリーマーケットで買った可愛いものがあるのでそれを使いました。

ドイツ人のゲストをもてなしてみてわかったこと

私が準備したのは、スープ、餃子、白米、デザート、チーズでしたが、たくさんの反省点があります。

まず、やっぱりヨーロッパ人はいっぺんに食事が出てくることに慣れていないので、スープから徐々に食事をお出しするというのが理にかなっているなあと思った次第。

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おそらく、スープやパン、前菜は事前に準備しておいて、さっとお出しできるようにしているはずだと思いました。そして、スープを食べてもらっている間にメインの準備(というか時間調整ですかね)をするのが良さそう。

そういう意味では、オーブンをいかに使いこなすかというのは重要になりそう。

オーブンに入れている間はお料理は暖かいので、タイミングを見計らって出すのが良さそうです。

日本の場合だと、もちろんお浸しやら冷たい前菜は初めからテーブルにのせておいて、ご飯やお味噌汁、メインを一緒に…というのが一般的かと思います。

でもドイツでは、食べ物は個別にお皿にのせて提供するのがやっぱりいいなあと思いました。

「取り皿」という概念がほとんどないので汚れたお皿がずっと目の前にあることになるし、邪魔になるのです。

個別に食事を提供するのが良いなあと思った理由はちょっとうまく説明できないのですが、ドイツのお皿って結構重いので、「そこのお皿取って」と言っても簡単に受け渡してもらって食べ物をとる、というのが難しいし、食事をしながら会話を楽しむというのが主なイベントなので、食べ物に気をとられすぎると会話が中断してしまったりするので、あまり好ましくないなあと思いました。

それと、全部の食事をシェアするというのはアジアでは一般的ですし、おもてなしの料理の時ももちろんOKですが、きっとヨーロピアンにとっては感覚的に「品が無い」っていうイメージなのかなあ・・・何か概念が違うのかなあと感じました。

また、今回は餃子をくるむのに時間がかかり、温かいものを出したかったのですが、餃子を焼くタイミングがうまくいかなかったので、おそらく食事の時間の半分くらいはキッチンで作業をしていた形になります。

そう考えると義理母のスピードと献立はすごいなぁ・・・とあらためて実感。

彼女のお料理はいつもおいしいし、ほとんど手作りだし、どうやってるんだ?!と思ってしまいました。さすがベテラン主婦…もう、格が違います。

もう一つの反省点はテーブルのデコレーションやセッティングです。

お花を買ってテーブルに置いたのは良かったと思うのですが、いつもははねうさ夫と2人なので、日本から持ってきた素敵なお皿や、テーブルマットも2セットずつしかなく・・・テーブルセッティングの一体感が欠けたところは反省点です。

これは、さすがのはねうさ夫も気になったようで、そのために買い物に行きたいと言ったらすんなりOKしてくれました。

どうやらお友達がイギリスに帰る前にまた遊びに来るようなので、その時はリベンジしたいと思います!

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