こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。
ウジュピス共和国という非承認国家ではあるけれど、バルト三国のリトアニアの中に独立宣言をした国がある事をご存じでしょうか。
リトアニアの首都・ヴィリニュスの中心に位置する小さな国、ウジュピス共和国は、自由と芸術の精神で満ち溢れ、独自のユニークな憲法で知られています。
ウジュピス共和国は、リトアニアの首都の中、つまり国の中に国があるというユニークな立地と、アーティスティックな腑に気が漂う場所として観光客を魅了しています。
特にその憲法は、犬にも権利があるというなんとも斬新な条項も(笑)
多言語に翻訳された憲法のプレートが壁に掲げられているPaupio通りは、ウジュピス共和国の観光のハイライトとも言えます。
今回は、ちょっと変わった芸術と自由のオアシス、ウジュピス共和国の魅力を探る旅に出かけます!
ウジュピス共和国とは? ウジュピス共和国の場所は?
ウジュピス共和国は、バルト三国のひとつであるリトアニアの首都ヴィリニュスに位置する、非公式の自治区です。
ヴィリニュスの旧市街地はユネスコの世界遺産にも登録されているので、ヴィリニュスを観光ついでにウジュピス共和国へ行くことができます。
リトアニアってどこ?!という場合には以下の地図をご参考ください。
この地域は、ヴィルネ川沿いに広がり、自由な精神やアートな雰囲気が満載。
ウジュピス(Užupis)とは、リトアニア語で「川を越えて」または「川の向こう」を意味しており、ここでいう川はヴィルネ川を指すと言います。
ウジュピス共和国は、1997年4月1日にエイプリルフールのイベントとして独立宣言をしましたが、その後、アーティストや自由主義者たちによって実際に機能する自治区として発展しました(笑)
もともとは、あまり裕福な土地ではなく、自然にアーティストが移り住むようになったようです。
毎年、4月1日の独立記念日には、イベントが開催されます。
ウジュピス共和国は、芸術、文化、自由主義の精神を奨励するための場所として位置付けられています。
この地区は、もともとはあまり治安の良くない地区だったそうなのですが、独立を宣言したあとに、独自の憲法を掲げて話題になりました。
なんと、憲法だけでなく、国家や国旗もあるし、独立した政府もあり、大統領(現在はRomas Lileikis氏)や首相、議員も存在し、ドイツ国内ではミュンヘンに大使館もあります!
さらには、ドイツ語教育に特化した「Užupis-Gymnasium Vilnius(ヴィリニュス・ウジュピス高等学校)まであるのです。
ちなみに、ウジュピス共和国の象徴は、エンジェル、猫、卵、そして、ウジュピス共和国の旗だと言います。
私は、ヴィリニュス市内のゲストハウスに泊まったのですが、オーナーの方に、そこからウジュピス共和国まで歩いて行けるか質問したら、歩けるとの事で話が広がり、国連はもちろんリトアニアという国家にも承認はされていませんが、ヴィリニュス市民は、この共和国をひとつの独立国家と認めているような印象でした。
現在では芸術家に人気がある場所となり、ボヘミアと自由放任主義の雰囲気があるため、パリのモンマルトルや、私も行った事のあるコペンハーゲンのフリータウンクリスチャニアとよく比較されるようです。
ちなみに、ベルリンに住んでいた友人にウジュピス共和国の話をしたら、「行った事あるよ!でもベルリンと変わらないじゃん・・・って思った」とのことでした(笑)
確かにそうとも言えますね。
ヴィリニュスの観光案内にも掲載されています。
場所は地図でご確認ください。
ウジュピス共和国への出入国と入国審査について
ウジュピス共和国への出入国は非常に簡単です。
なぜなら、ウジュピス共和国はリトアニアの首都ヴィリニュスの中にあるため、リトアニアへの入国手続きを行えば、ウジュピス共和国への出入国も可能だからです。
リトアニアへの一般的な観光目的の短期滞在者は、日本国籍者であれば、通常リトアニアへの入国でパスポートを提示して、90日以内の滞在であれば、ビザなしで入国できます。
また、リトアニアはEU加盟国ですので、EU加盟国からの訪問者やEUの他の場所で飛行機を乗り換え、入国した場合には、特に制限がありません。
私はドイツから飛行機でラトビアへ飛び、ラトビアからリトアニアへバスで移動したため、パスポートチェックはありませんでした。
ウジュピス共和国への出入国自体には特別な手続きは必要ありませんが、観光や訪問目的でヴィリニュスを訪れる際には、リトアニアの法律や規制に従う必要があります。
そして、国境は開かれていて、普通に橋を渡ったら出入国完了。
1UZAS(ウジュピス通貨単位)という独自の通貨もありますが、買い物や食事など、普通にユーロが使えます。以下写真のお金、はじめはユーロのお土産バーションだと思ってしまったのですが、よく見るとUZASと書いてあるので現地通貨のようですw
また、聞いた話によると、独立記念日の4月1日には、検問所が設置され、この日はパスポートを提示してスタンプを押してもらい入国するそうなのですが、この「イベント」が毎年行われているかは不明です。
ちなみに、検問所が設けられる日程以外でも入国スタンプを押してもらえるカフェやお店がウジュピス共和国内にあります。
結構シンプルなスタンプで、この辺はひねった芸術要素は無し。
例えば、以下のお店(店名がまさに入国審査:Užupio 1 postas – Border Control)。
私は、たまたま入ったお土産屋さんで、前に並んでいたスウェーデン人達がスタンプを押してもらっているのでを見て、さらにその時パスポートを持っていたので、リスクを承知でパスポートに入国スタンプを押してもらいましたが、別の国への渡航や日本帰国の際の入出国検査の時に何かしら言われてトラブルになる可能性もあるので、万が一のことを考えてパスポート以外のポストカードや別の紙へスタンプを押すことをおすすめします。
【ウジュピス共和国の見どころ】ププッと思わず吹き出してしまうユニークなウジュピス憲法壁
ウジュピス共和国には独自の憲法があり、その中には奇抜な条項や芸術的な声明が含まれています。
現在では50以上の言語に翻訳されているこの憲法は、芸術的表現の自由や人々の権利を重視しており、パウピオ通りのプレートに掲げらています。
もちろん、日本語もプレートもありましたよ!
2018年12月3日に、ウジュピス首相と在リトアニア日本大使館が協力し、日本語版が追加されたようです。
2. 誰にもお湯と冬には暖房と瓦の屋根を有する権利がある。
3. 誰にも死を選ぶ権利があるが、決して義務ではない。
4. 誰にも間違いを犯す権利がある。
5. 誰にも自分らしくいる権利がある。
6. 誰にも人を愛する権利がある。
7. 誰にも愛されない権利があるが、これは必須ではない。
8. 誰にも平凡に生き、知られない権利がある。
9. 誰にも怠けて何もしなくてもいい権利がある。
10. 誰にも猫を愛し、世話をする権利がある。
11. 誰にも、犬か人間のどちらかが死ぬまで、犬の世話をする権利がある。
12. 犬には犬である権利がある。
13. 猫には飼い主を愛する義務はないが、必要とされたら飼い主を助けなければいけない。
14. 誰にも時には義務に無自覚でいていい権利がある。
15. 誰にも何かを疑う権利があるが、これも義務ではない。
16. 誰にも幸せになる権利がある。
17. 誰にも幸せにならない権利がある。
18. 誰にも口にしない権利がある。
19. 誰にも信念を持つ権利がある。
20. 誰にも暴力をふるう権利はない。
21. 誰にも人間の小ささと大きさを分かる権利がある。
22. 誰にも永遠を侵害する権利はない。
23. 誰にも分かる権利がある。
24. 誰にも何も理解しない権利がある。
25. 誰にもどの民族でいる権利がある。
26. 誰にも誕生日を祝う権利または、祝わない権利がある。
27. 誰もが自分の名前を覚える義務がある。
28. 誰でも持っているものを分け合うことができる。
29. 持っていないものは分け合わなくていい。
30. 誰にも親兄弟を持つ権利がある。
31. 誰にも自由でいる権利がある。
32. 誰もが自身の自由に責任を持つべきである。
33. 誰にも泣く権利がある。
34. 誰にも誤解される権利がある。
35. 誰にも他人に罪を着せる権利はない。
36. 誰にも個人として生きる権利がある。
37. 誰にも権利を有さない権利がある。
38. 誰にも恐れないでいる権利がある。
39. 勝つな。
40. やり返すな。
41. でも降参するな。
最後の「勝つな」、「やり返すな」、「でも降参するな」(笑)
結構、深いいいぃと思いませんか?
【ウジュピス共和国の見どころ】アート作品と壁画
ウジュピス共和国にはアートがたくさん!
街中にはさまざまなアート作品や壁画が点在しているので、歩きながらアートを楽しむことができます。
おススメとして、ウジュピス共和国の中心部にある広場にたつウジュピスの天使や、ウジュピスの豚、、ウジュピスの猫、多くのカラフルでユニークな壁画が多くの通り沿いにありますし、ウジュピスアートインキュベーターも興味深いです。
さらに、エンジェルのユーモラスな彫像、ウジュピス共和国の憲法が掲示されている壁もアート作品の一つとされています(笑)
また、ウジュピス共和国には多くのアーティストが暮らしているので、そのアトリエやギャラリーが見学できます。
ヴィリニュスからウォーキングツアーも出ています。
アーティストたちの作品や創造性に触れることで、ウジュピスの芸術の魅力を体感できますよ。
【ウジュピス共和国の見どころ】カフェやレストラン
ウジュピス共和国の見どころの一つとして、個性的なカフェやレストランがあります。
カフェやレストランでは、ユニークかつアーティスティックな雰囲気の中で、ご当地料理やドリンクを楽しむことができます。
路地裏にひっそりと佇むカフェから、摩訶不思議なバー、おしゃれな屋外テラスのレストランまで、色々なお店があります。
週末だったこともあってか、私が行った時には中心地の広場に近いバー&レストランの「One for All」は行列ができて中に入れないほど。このお店は雰囲気が良いのでとても人気のようです。
私が散策した時には日本のお茶を出している「Yugen Tea」というお店もありました。日本のお茶はトレンドなのかもしれません。
カフェ好きの方にはウジュピス内のお店は要チェックです。
【ウジュピス共和国の見どころ】ダライラマのリンゴの木
実は、ダライラマがウジュピス共和国に訪問した事はご存じでしょうか。
2013年にウジュピス共和国は、ウジュピス憲法壁にダライラマ14世の肖像画を描き、ウジュピス共和国の名誉市民としてダライラマ14世を名誉市民として選出しました(勝手に、かつ自由な感じがスゴイw)
これは、ウジュピス共和国が世界的な平和と寛容的な場所・精神の象徴であるダライラマをリスペクトするものであり、その地域の自由主義的な精神を表現したものです。
ウジュピス共和国内に「チベット広場(Tibeto skveras)」と呼ばれる、知らなければ通り過ぎてしまうくらいの小さな公園のような場所があります。
ダライラマがウジュピス共和国を訪れた時に、りんごの木を植えたそうで、お土産屋のお姉さんが自慢げに説明してくださいました。
【ウジュピス共和国の見どころ】ウジュピス橋
ウジュピス共和国とヴィリニュスを結ぶウジュピス橋。
この橋は、ヴィルネ川に架かる、ウジュピス共和国へのメイン経路となっています。
橋の上からは、周辺の自然と川の景色や、橋の上から見えるヴィリニュスの風景がとても美しく、周囲の風景と独特なボヘミアンの雰囲気を楽しむことができます。
写真がうまく撮れず、望遠レンズ付きのカメラが欲しくなってしまいました。
また、橋の横に「ウジュピスの人魚像」もあるのでぜひ見てみてください。
この人魚像は、城壁の一部として川の堤防のようになっている橋の下にある小さな人魚のブロンズ像です。
興味深いのは、2004年に川の水位が高くなり、人魚人魚が「泳いだ(つまり流されたw)」のですが、幸いなことに、その後彫刻は発見され、元の場所に戻されたという経緯があります。
そして、ウジュピスの人気スポットとして、ウジュピス橋の真下の川の中流にかかる運命のブランコというものがあります。
ドリームキャッチャーで覆われたこのカラフルなブランコは、天気が良くて水位が低ければ、ぜひ試してみたいアトラクション!
残念ながら私が行った時は9月下旬の曇り空でしたが、夏には良さそうです。
ウジュピス共和国おススメのお土産
お土産屋さんがある事は先ほど書きました。
ウジュピス共和国のお土産としておすすめのものがいくつかあるのでご紹介します♪
ウジュピス共和国の憲法(ステッカーやポストカード): ウジュピス共和国の憲法をプリントしたステッカーやポストカードなどをユニークな形で販売しているお土産ショップがあります。
ウジュピス共和国憲法は、先ほども書いたように独自の視点やユーモアに満ちた内容なので、ウジュピス共和国のお土産として人気があります。残念ながら私が行った時には日本語はありませんでした(´;ω;`)
アート作品やポスター: ウジュピス共和国のウリ?はなんと言ってもアート!
地元アーティストの作品や小物、雑貨、ポスターを購入することができます。
私は、可愛いポストカードを買いました❤
こういったアート作品は、可愛いし、ウジュピス共和国の独特な雰囲気や精神を象徴しているのでお土産にぴったりです。(ただし、お値段は若干強気です)
地元の食品やお菓子: 地元の食品やお菓子も人気のお土産です。例えば、伝統的なリトアニアのお菓子やチョコレート、ハチミツ、ハーブティーなどを購入することができます。伝統料理のクッキング本もありました。
Tシャツやグッズ: ウジュピス共和国のロゴやデザインが入ったTシャツやポロシャツ、マグカップなどのグッズも人気があります。
実は私も、このロゴのキーホルダーを買いました(笑)ウジュピス共和国を訪れた証拠品として人気があると思います。
今回は一人旅だったので、はねうさ夫にTシャツをお土産に買いたかったけど、気に入ったデザインとサイズがなくて断念。
こういったお土産は、なんと言ってもユニークで面白いのでウジュピス共和国を訪れた記念や友人や家族へのプレゼントとして最適ですね!
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