こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。
今回初めてイタリアを訪れました。
色々な国を旅行しているにも関わらず、王道のイタリアを避けてきたのには理由があります。
数年前にヨーロッパを旅行していた時に、プラハのユースホステルでアメリカ人の女の子と仲良くなり、彼女の旅プランについて話を聞いていたところ、「もしイタリアに行きたいと思っていたら、絶対に一人で行ってはダメ。イタリアはヨーロッパの中でも特にロマンティックな国だと思うから・・・特にヴェネツィアは、すっごくロマンティックな町だから、彼氏ができたら2人で行った方が良いよ!」とのアドバイスを受けました。
実はその時、ヴェネツィアまで足を延ばそうか悩んでいたので、結局行くのをやめました。
そう、結婚するまでのほとんどの旅行は女一人旅。
初の海外旅行も一人旅から始まって、いつしか一人で旅行すること(の方が)楽しく感じていた自分がいました。
なので、イタリアは新婚旅行に取っておこう・・・と温存していたにもかかわらず、はねうさ夫からはあっさり却下されてしまったので(ドイツ人にとっては、イタリアは週末旅行でも行けるような場所でスペシャル感がなく、新婚旅行には適さない・・・という理由から)いつか必ず行ってみたいと思っていました。
今回は特にゆっくりもできなかったのですが、北イタリア観光の拠点として宿泊した「パドヴァ(Padova )」で、絶対外せない観光スポットをご紹介します。
北イタリアの街パドヴァについて:ヴェネツィア⇔パドヴァの電車情報
水の都ヴェネツィアから電車で約30分、ヴェローナやフェッラーラ、ボローニャにも近く、とても便のいい町なので、北イタリア観光の拠点にすると便利な町。
ヴェネツィアからパドヴァまでは片道4.15ユーロでした。
券売機はちょっとわかりずらいので注意が必要です。
また、電車に乗る前に駅やプラットホームに設置されている緑色のパンチャー(チケットに時刻を刻印するマシン)でチケットに刻印しないと、車内でチケットを確認されたときに罰金を請求されることがあるらしいです!要注意!!)
ヴェネツィアでは割とたくさんの日本人観光客を見かけましたが、こちらはあまりメジャーでない為か、さほど日本人の姿は無し。
もしヴェネツィアに行く機会があれば、パドヴァまで足を延ばすと良いと思います。
ヴェネツィアほど人も溢れかえっていなくて街歩きも便利。
パドヴァは、中世から続くポルティコと呼ばれる柱廊の町並みが特徴的で、落ち着いた腑に気にも関わらず活気に溢れています。
また、パドヴァは北イタリア最古の都市であると主張しているらしいです。
北イタリアの街パドヴァの治安「女子旅でも大丈夫?」
パドヴァが北イタリア最古の都市である根拠となるものが、紀元前1100年以上前までさかのぼった古代の証拠があるらしく、世界最古の植物園やイタリアで二番目に古いと言われるパドヴァ大学もあり、大学の街としてもその名が知られています。
大学の街ということで治安も良い方なので、女一人旅にもお勧めできます。
イタリアは確かにロマンティックですが、パドヴァ一人旅なら、自分が見たいスポットにたくさん時間をかけられるしオススメ!
実際に、女性2人の旅行者なども見かけました。
パドヴァ大学では、地動説を唱えた科学者コペルニクス(Nicolaus Copernicus)が学び、さらには、イタリア文学最大の詩人ダンテ・アリギエーリ(Dante Alighieri)、天文学の父ガリレオ・ガリレイ(Galileo Galilei)、詩人のペトラルカ(Francesco Petrarca)などが教鞭をとっていました。
また大学内には1594年に作られた世界で最も古い解剖学教室 テアトロ・アナトミコ(Teatro Anatomico = 解剖学劇場)もあるそうです。
【北イタリア・パドヴァ観光】パドヴァで見るべきスポットはここ!
スクロヴェーニ礼拝堂(Scrovegni Chapel)
パドヴァ観光で絶対に外せないのが、西洋美術史上もっとも重要な作品と言われるジョットのフレスコ画が残ることで有名なスクロヴェーニ礼拝堂(Scrovegni Chapel)です。
ロマネスク=ゴシック様式の小さな教会で、14世紀初頭に建造されました。礼拝堂へは予約必須で、予約時間に遅れると中に入ることができません(と、言われました)。
イタリアなのにこの時間の厳しさには驚きましたが、一見の価値ありです!
始めに5分ほどのビデオを見せられます。
エンリコ・デッリ・スクロヴェーニがパトロンとなって創設した、チャペルの歴史や一連のフラスコ画が表現する聖母マリアの生涯について等。
ビデオはイタリア語ナレーションで、ドイツ語と英語の字幕がついていましたが、こういった突っ込んだスペシャルな内容の英語字幕をビデオの速さで読むのは結構きつかったので、イタリア語ができるか、事前に少し勉強してから行ったらもっと楽しめると思います。
ビデオの後、15分間だけチャペルの中を見ることができます。
担当者がおり、ドアが開け閉めされるのですが、ドアは1回だけしか開け閉めされないので入室退室の時間には十分に気を付けるように、と案内されました。
始めは奇妙なシステムだなあと思ったのですが、礼拝堂の中を見て納得。
また、イタリア人がこの礼拝堂をどれだけ大切にしているかを実感できる体験でもありました。
教会自体はとってもシンプルな構造なのですが、フラスコ画によって、壁なのに凹凸のある装飾に見えたり、絵画なのに意思を加工した壁のように見えたりするテクニック(だまし絵的な)はおそらく当時のイタリアで開発され、イタリア人が得意とした画法なのではないかと感じました。
なぜなら、オーストリアや南ドイツでもそのような絵画技法を取り入れた建物があり、その場合の画家はイタリア人画家が呼ばれて描いたものが多いからです。
【開館時間】
基本は朝の9:00~19:00が開館時間なのですが、一定期間のシーズンによっては19:00~22:00の夜間も開館しています。最終入場は21:20分のツアー。
【入館料】
大人:8ユーロ
グループ割引:6ユーロ
子供(6歳以下):1ユーロ
詳細は公式サイトで確認してみてください。
http://www.cappelladegliscrovegni.it/index.php/en/
また、私たちは窓口でチケットを購入しましたが、オンラインでも予約できるようです。
これが全てペイントだと言うので驚きです。凹凸のある装飾も石も使われていない。
植物園(Orto Botanico)
世界最古の植物園で1545年に創られました。
設計は建築家のアンドレア・モロニが担当し、ジュスティーナ修道院の一部を植物園として造園されました。
水路に囲まれた地球をイメージした円形の区画は造設当時そのままだそうです。
歴史的に重要な時代を例証するものとして、1997年に、世界遺産に登録されました。
現在も学問の発展に寄与するばかりでなく、希少植物もあり、今も多くの見学者を惹きつけています。
Orto Botanico公式ホームページ
http://www.ortobotanicopd.it/en/
サンタントニオ聖堂
13〜14世紀にかけて建てられたロマネスク、ゴシック、ビザンティンの3つの様式が見事な調和を見せる堂々としたサンタントニオ聖堂(Basilica di S.Antonio)は、今も重要な巡礼所のひとつとなっています。
半円天井となっている円屋根とイスラム寺院の尖塔が、どこか東洋的な雰囲気を感じさせ、親近感がわきます。
サンタ・ソフィア教会
パドヴァ最古の教会で、創建はカロリング王朝時代とされています。
中世半ばに何度か再建されたそうですが、建物の構成は主に、ロマネスク=ゴシック建築で統一されたシンプルなつくりになっています。
ヴィッラ・ピサーニ(Villa Pisani)
ティエポロ(Giovanni Battista Tiepolo)の天井画があることで知られるこの邸宅は、ヴェネツィアの貴族たちの別荘地として造られたもののひとつ。
ゴージャスで見事な彫刻建築が見所。
規模も大きく見応えがあります。
公式サイトはこちらから
もちろん普通にパドヴァの旧市街地を街歩きするだけでも楽しめます。
旧市街地をそぞろ歩くだけでも楽しいですね。
パドヴァのレストラン情報
イタリアに旅行したら楽しみたいのは、やっぱり食事とワイン!ですよね!!?
北イタリアでは米文化があるとのことで、どのレストランでもパスタがおいしかったですが、リゾットもおいしかったです。
潤沢に予算があるわけでもないですが、ピッツァのお店でサクっと食べるのも嫌だったので、英語版ロンリープラネットガイドブックと日本語ネット情報を駆使して行った下調べで、Ostelia dei Fabbri (オステリア・デイ・ファッブリ)が良かったのでご紹介します。
スタッフは観光客にも慣れているのか、予約なしでも快く対応してくれました。
但し、時間や曜日によっては予約なしでは入店が難しい場合もあるかもしれないので予約して行った方が良いと思います。
メニューはイタリア語のみ!
でもこの「現地語のみのレストラン」というのが、おいしいレストランだったりするのです。
はねうさ夫と2人、つたないイタリア語を駆使してなんとか食べ物にありつけました。
スタッフの方は簡単な英語なら話せるので、基本的な意思疎通は問題なかったです。
また、オステリアならではの気取った雰囲気のないお店だったので、アンティパスタからセコンド、と形式的な注文をする必要も無しで良かったです。
季節感を取り入れた日替わり(週替わり?)風なペラ紙のメニューがオススメとのことだったので、そちらから選ぶことにしました。
私たちは、アンティパストにイワシと玉ねぎのマリネ、プリモピアットにスタッフの女性がオススメしてくれたラディッシュとチーズのショートパスタ、セコンドピアットにお肉を注文。
私はデザートにティラミスを頼みました。
人生初、イタリアでティラミス~♪は、幸せな時間でした。
ガラスのジャーのような入れ物に入れられていてオシャレでした。
ワインもリースナブルだったので、お勧めです!
〇Ostelia dei Fabbri公式ページ
http://www.osteriadeifabbri.it/
営業時間:12:00~14:30、19:00~22:30
定休日:日曜日
住所:Via Fabbri, 13, 35100 Padova
シリョーニ広場近く。
ピアッツァ・エルベの南側、ファッブリ通りを入って歩くと左側に見えます。
イタリアは19:30オープンのお店が多い印象でしたが、早めに開いてくれるレストランは助かります。
私たちはスクロヴェーニ礼拝堂のツアーを終えてから19:15頃予約なしで行きました。
さいごに
以前イタリア好きの友人から、「イタリアは、衣・食・住のすべてが満たされる国」と聞いていたのですが、すごく納得しました。
ドイツに住んでいるので、ドイツの良さもありますが、イタリアはやっぱり美しい~~~!し、イタリア人の繊細さ、美意識の高さを実感できる旅でした。
VIVA イタリア!!
また行きたいです。
>>あわせて読む
https://www.haneusagi.com/travel-europe-austria-innsbruck-highlight/
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