こんにちは!はねうさぎです。
ミュンヘンにはたくさんの素敵な美術館、博物館がありますが、ミュンヘン・レジデンツ(Münchner Residenz)もその一つ。
ミュンヘンと言えば、ビールとソーセージ、新市庁舎の仕掛け時計などのイメージがあると思いますが、歴史的建造物や、「ざ・ヨーロッパのゴージャス装飾」がお好きな方には超オススメな博物館ですので、日本からはもちろんですが、ドイツ在住でまだ行ったことのない方にもお勧めできるので、ぜひ足を運んでほしいと思います。
豪華絢爛で広大な宮殿敷地に膨大なコレクションの数
世界遺産にも登録されている「ヴュルツブルグのレジデンツ」も素晴らしいですが、ミュンヘンのレジデンツは、とにかく広い!デカい!!コレクションの数が半端ない!!です。
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その歴史は、1384年〜1918年の534年もの間、バイエルン王家としてミュンヘンを治めてきた名家ヴィッテルスバッハ家の本宮殿として使用されていた建物です。
宮殿の建設は1385年にシュテファン3世が計画したことから始まり、ルネッサンス様式、バロック様式、ロココ様式などへのたび重なる増築や改築が行われたため、建物自体は、とても複雑な構造をしています。
ドイツ革命の後、バイエルン王国最後の王ルートヴィヒ3世が退位されたのち、博物館として公開され現在に至ります。
第2次世界大戦で建物の被害はあったものの、美術品や財宝の数々は保護されていたため、建物自体は新しい感がありますが、コレクションの多くはオリジナル。
ギリシャ、ローマなどヨーロッパからのコレクションや銀食器等も素晴らしいですが、当時では財力と権力の象徴ともいえる極東アジアの日本の伊万里焼や中国の陶磁器などもたくさん展示されています。
内部は4つの博物館と劇場になっており、前回私が8年前に訪れたときには劇場部分は改装真っ只中だったのですが、すでに修復は終わっていてきれいになっていました。
ただし、現在は、劇場とは反対側のイングリッシュガーデン方面を改装しており、まだまだすべてが終了するまでには時間がかかりそうです。
【宮殿博物館と宝物館】ミュンヘン・レジデンツの見どころ
ミュンヘン・レジデンツ博物館には、大きく分けて2つの見どころがあります。
◯レジデンツ博物館(Residenzmuseum)
◯宝物館(Schatzkammer)
それぞれ個別のチケットもありますが、共通チケットもあります。(詳細は後ほど)
【レジデンツ博物館】
王家が使用したベッドルームやミュージックルーム、コレクションルーム等のお部屋や当時使用していたイベントホール、レジデンツ内にあるチャペル等、130もの部屋が一般公開されています。
とにかく、外観からは想像ができない超ゴージャスな内部!
【宝物館】
10世紀から続いた王家の宝物を見ることができます。
宝石が散りばめられた王冠、金細工や装飾の剣やアイテムが展示されていて、その精密さやセンシティブなデコレーションは、ウィーンのハプスブルク家にも劣らない、当時のバイエルン王国の権力と財力、豪華さ垣間見ることができるでしょう。
レジデンツ博物館と宝物館の両方をじっくり見たい方は、1日かけるくらいのゆとりを持った計画を立てましょう。
レジデンツ博物館だけでも2時間くらいはかかると思いますし、じっくり見ると結構疲れますのでね。
もちろん、これでもか!というくらいゴージャスなお部屋ばかりですので、さほど同じようなパターンのお部屋に興味のない方はさくっと1時間~1時間半で駆け抜けるのもアリかもしれません。
今回は、【レジデンツ博物館】の見どころを、私の独断と偏見でお伝えします!
レジデンツ博物館で絶対見たいアンティクヴァリウム
レジデンツ博物館の代名詞ともなっている「アンティクヴァリウム(Antiquarium)」。
入場券やポスターでも写真が使われているほどなので、どこかで見たことのある方もいるかも。
当時のバイエルン公であったアルブレヒト5世が、ギリシャ時代やローマ時代の彫刻のコレクションを展示するために作ったホールで、なんと68メートルの長さがあり、圧巻です!
第二次世界大戦で爆撃被害を受けたのですが、見事に修復されており、美しいルネサンス様式の丸天井、フレスコ画で埋め尽くされた壁、繊細な装飾は必見です。
窓から円天井と彫刻に光が差し込み、何とも言えない陰影を作り出していて、美しいだけでなく、なんだかちょっと神聖で厳粛な空気さえ感じてしまいました。
ホールの両サイドにはベンチが設けられており、しばしの間座ってアンティクヴァリウムの美しさに酔いしれることもできるので、写真を撮ってすぐに移動せず、素敵な時間を堪能してみてみださいね。
レジデンツ博物館で絶対見たい小さな礼拝堂Ornate Chapel
この礼拝堂の歴史は1607年までさかのぼります。デューク(公爵)・マキシミリアン一世とその妻専用のプライベートな祈りの場として使用されていた、Ornate Chapel。
この写真からはまったく伝わらないですが、ステンドグラスの窓に沿って屋根のアーチ部分に、絶妙な青と金の装飾がほどこされており、思わず「すげ~・・」と声が出てしまったほど。
是非、その目で見ていただきたいです!必見です!
床や壁は、カラフルな人工大理石を使用した興味深い幾何学模様のようなパターンが取り入れられており、天井のブルーと金装飾、ステンドグラスの天窓のボリュームに負けないくらいの存在感。
に、しても、この礼拝堂は、レジデンツの中でもたくさんの部屋がある場所から若干離れて位置しており、祈りをささげる場所に対するマキシミリアン一世の価値観を垣間見れるような気がしました。
こちらまで見に来る人がほとんどいないのか、私達だけしかこのエリアに居ませんでした。
ちなみに、このOrnate Chapelは、アルテホーフ礼拝堂(Hofkapelle der Residenz)の横に位置しています
アルテホーフ礼拝堂は、ルートヴィヒ1世の婚礼も行われ、あのモーツアルトもコンサートを開いた由緒ある礼拝堂です。
コンサート情報は、こちらのホームページから確認することができます。(英・独)
◯Residenz Serenade
https://www.bavaria-klassik.de/en/concert-series/residence-serenade/
レジデンツ博物館で絶対見たいグリーンギャラリー
グリーンギャラリー(Grüne Galerie)は、選挙で選ばれた裁判所のメンバーを定期的に招待したイベント会場でした。
しかし、このお部屋はお祝いの集まりに使用されただけでなく、写真とミラーを組み合わせた豪華な装飾のロココスタイルのギャラリーです。
70以上の絵画は、3層で配置されており、背の高い鏡と交互に並んでいます。淡いモスグリーンとゴールドの組み合わせが華やかでありながらエレガントです。個人的にはこの色の感じが素敵だなーと思いました。
2011年に、バイエルン州の支援を得て完全復元が終了し、選挙会議室とギャラリーとしての両機能を実感できるお部屋となっています。
ヨーロッパ美術の傑作を含むこの部屋の絵画の多くは、同じくミュンヘン市内にある美術館であるアルテ・ピナコテークに移されたそうです。
レジデンツ博物館で絶対見たい祖先画ギャラリー
フランス人のJoseph Effnerと若手建築家のFrançoisCuvilliéによってデザインされた祖先画ギャラリー(Ahnengalerie und Porzellankabinett)は、圧巻です。
金の額縁に飾られたヴィッテルスバッハ家の歴代100人以上の肖像画が、華やかな金の装飾に埋め尽くされた回廊にずらりと並べられています。
もちろんマクシミリア2世や、ルートヴィヒ2世の肖像画ももちろん飾られています。
ミュンヘン・レジデンツ博物館の入場料金
【2018年度入館料】
◯レジデンツ博物館(Residenzmuseum)
大人:7ユーロ
学生:6ユーロ
18歳以下:無料
◯宝物館(Schatzkammer)
大人:7ユーロ
学生:6ユーロ
18歳以下:無料
◯レジデンツ博物館+宝物館共通チケット
大人:11ユーロ
学生:9ユーロ
18歳以下:無料
詳細は、公式ページで確認してください。
◯ミュンヘン・レジデンツ博物館公式ページ入館料
http://www.residenz-muenchen.de/englisch/tourist/admiss.htm
【開館時間】
夏:9:00~18:00
冬:10:00~16:00
※最終入場は、閉館30~45分前とする
(公式ページより翻訳しましたが、なんかざっくり感が・・・)
【閉館日】
1月1日、パンケーキ・デー(四旬節の初日である灰の水曜日の前日。2018年は2月13日、2019年は3月5日)、12月24日、12月25日、12月31日。
オーディオガイドは無料で貸し出してくれますが、日本語はありませんでした。
ミュンヘン・レジデンツ博物館への行き方
【最寄り駅】
◯S-Bahnの「Marienplatz」から徒歩約5分
◯U-Bahn (地下鉄)の「Marienplatz」徒歩約5分、または「Odeonsplatz」から徒歩約2分
◯バスの「Odeonsplatz」停留所
◯路面電車の「Nationaltheater」駅
も利用できます。
ドイツ鉄道(DB)のミュンヘン中央駅からは、S-Bahn(Sバーン)でマリエンプラッツ(Marienplatz)まで移動するのが早くてスムーズ。
東京からミュンヘンまでは、フルトハンザと全日空が直行便を運航しており、約12時間のフライト。
大阪、名古屋からは経由便を利用。
【所在地】
Residenzstraße 1, 80333 München
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