こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。
ドイツ在住の私が、日本への一時帰国を機に初めて大腸内視鏡検査を受けました。
海外生活が長くなり健康管理に不安が募る中、実際に日本で検査を受けたリアルな体験談をまとめました。
検査を受けようと思ったきっかけ、検査の流れ、費用、注意点、感想などを詳しくご紹介します。
検査を受けたいと思ったきっかけはYouTubeの医師解説ビデオ

検査を受ける決心をしたのは、医師が監修するYouTube「胃と腸の健康解説 内視鏡チャンネル」のある動画がきっかけでした。

腸活に興味があるお年頃(笑)
その動画では、若い女性でも大腸がんやポリープが増えていると指摘されており、特に飲酒習慣がある人は高い確率でポリープができると説明されていてショックを受けました。
ドイツに移住してから頻繁にワインを飲むようになり、自分自身の健康が心配になったのです。
また、フリーランスとして働いているため定期健康診断を受ける機会がなく、一度血便のような症状もあったため、癌かもしれないと不安がありました。
さらに、両親が過去に大腸がん検査で異常が見つかり、母がポリープを摘出したことや、父が二度も内視鏡検査を受けたことも気になり、家系的なリスクを感じて検査を決めました。
日本での検査予約と事前準備


検査は2025年、50歳の節目を日本で迎えるタイミングで受けることに決めていました。
以前、母から検査が苦痛だったと聞いていたため、軽い麻酔を使ってくれる都内のクリニックを探し、東京胃腸肛門内視鏡クリニック神田日本橋院を予約しました。
宿泊していたホテルから京浜東北線で1本で移動できたのも良かったポイントで、神田駅からもすぐの立地です。
このクリニックでは、大腸内視鏡検査の他、胃カメラ検査も行っています。
24時間どこからでもWEB予約が可能でしたが、私は急いでいたので電話して予約しました。



麻酔も、不使用・最低限使用・完全に眠った状態まで使用と3種類から選べたのが良かったです。私は「麻酔を最低限使用」を選択。
通常は準備(食事制限)に1~2週間の時間がかかるようなのですが、それを知らずに突然連絡してしまいました。
ただ、このクリニックには地方から検査に来る方もいるらしく、空いていればお急ぎの検査を受けられるとホームページに書いてあったので、事情を伝えるとすぐに予約を取ることができました。
朝の9時すぎに電話し、その日の11:45にカウンセリングと医師の診察を受け、翌日の15時に検査が決まりました。



日本の医療のアクセスの良さは世界一かもしれない!すごい~❤
この検査前日のカウンセリングで下剤(錠剤と自分で液体を作って飲むもののパッケージ)を渡され、その日(検査日前日)のランチから食事制限が始まりました。
食制限に関しても、前日におススメの食事やさけるべき食品などもイラストで描いてある書類をもらい、わかりやすかったです。
夕食には卵と豆腐の中華風スープを食べて、検査時間(翌日15:00)から逆算した時間に錠剤を飲んで就寝。
普段は夜中に目が覚めないタイプなのですが、若干お腹が痛くなり夜中に2回トイレへ…。
検査当日のリアルな流れと体験
検査当日の朝は絶食です。
朝起きてから少し仕事を片付け、その後、ホテルの部屋で下剤を少しずつ飲み始めました。
下剤は大きなプラスチックパッケージ(醤油のリフィルパッケージのようなイメージ)に目盛が付いていて、中にお薬が入っています。


そのなかに決まった目盛まで水を入れてよーく混ぜます。
当日の朝9:30から、自分で作った下剤(約2リットル)を時間をかけてゆっくり飲みました。
この下剤はコップ1杯分(約180ml)を15分かけてゆっくり(確か2時間ほど時間をかけて)飲んでくださいという指示がありました。
味はスポーツドリンクに近く、特に嫌いな味ではなかったので、苦痛はまったくありませんでした。



普通に美味しく飲めるお味です
下剤を飲みながら度々トイレに行くことを繰り返して、胃腸を空っぽにします。
また、ホテルは会員限定プランでチェックアウトが13:00まで可能だったため、ホテルでの滞在は非常に助かりました。
クリニックへ移動していよいよ検査を受ける!


予約時間の15分前にクリニックに到着し、待合室で待機後、半個室で穴の開いた使い捨てパンツを受け取りました。
更衣室へ移動して検査着に着替え、このパンツを履きます。


麻酔と採血についての説明を受け、検査着に着替えてベッドで採血。
採血の時にそのまま針が付いたアタッチメントに麻酔を入れますと言われて、針が刺さった状態で検査室へ移動しました。
カウンセリングの時に担当医師の性別を選択することができ、特に指定していなかったのですが、担当医は女性のドクターでした。
挨拶や簡単な説明、モニターなど機材の説明があり、腕に刺したままの点滴用アタッチメントから「10数えますね~」と言われてゆっくりと麻酔を注入されました。
気づいた時には検査は既に後半に差し掛かっており、私が目覚めた事に気づいたドクターが「もうすぐ終わりますよ~。大丈夫ですか?」と声をかけてくれ、少しだけ自分の腸の中をモニターで見る事が出来ました。
率直な感想としては、思った以上に楽でした。
検査が終わった後と結果について


検査が終わった後は、麻酔を使用したため、検査室の近くの簡易ベッドで休んでくださいと言われて20分ほど横になっていたと思います。
簡易ベッドはいくつかあり、プライバシーにも配慮されていてカーテンで仕切られており、薄い毛布も掛けてもらったので落ち着いて横になることができました。
時間を見て看護師さんが声をかけてくれ、体調に異変が無いと確認出来たら、着替えのお部屋に戻り、待合ブースへ案内されました。
待合ブースにはお茶とクッキー、呼び出し用の機械が置いてありました。
呼び出し用の機械のコールが鳴ったら医師がいる部屋へ行って結果を聞く仕組みです。



日本のクリニックで検診後に良く出てくるヨックモックのクッキー❣


お茶を飲んで待っていると、機械のコールがなったので、別の部屋へ移動し、写真と共にドクターから検査結果の説明を受けました。
詳細は伏せますが、軽い疾患はあったものの、結果としてポリープはありませんでした!(^O^)
ポリープが見つかった場合には当日の切除を希望していて、その日の予定をどうするかを母と話していたところだったので、安心して実家に帰りました。
検査当日にポリープが見つかり、同時に切除を希望する場合には、当日の長距離の電車移動、1週間の飛行機の搭乗は禁止の旨、カウンセリングで書類にサインしますので、早めに予定を立てると安心です。



日本一時帰国で検査を検討している方は、早めの予約とカウンセリングをお勧めします。
私は、ドイツに戻る国際線移動の日程が決まっていたので、結構ギリギリの日程設定でした(が、ポリープが無くて良かった!)
実際にかかった費用と所要時間


私は、ドイツ移住に伴い一度日本の住民票を抜いているのですが、父の他界をきっかけに家族の事情があり、現在は日本とドイツの両方で健康保険を払っています。
私の場合は、健康保険が適用されました。おそらく理由としては以下です。
- 直近3か月で血便(というか本当に真っ赤な血がトイレに出た)が出た事
- ガスが溜まりやすくなったと感じていた事
- 両親が2人ともポリープを取っていること
- がん家系(父もがんで2021年に他界)
費用は、保険適用で約7,000円でした(領収書がみつからず記憶が正しければ)。
検査全体の所要時間(待機時間を含む)は、14:45分にクリニックに入ってから17:00過ぎには終わり、約2時間半ほどで終わりました。



ポリープが無かったので、聞いていた時間よりも少し早く終わりました。
費用・時間ともに負担が少なく、東京で検査を受けて本当に良かったです!
このクリニックの「案件」ではまったくないのですが、東京胃腸肛門内視鏡クリニック神田日本橋院のホームページには「漫画でわかる大腸内視鏡検査」、「漫画でわかる胃カメラ検査」などわかりやすく説明してあっておススメのクリニックです。
まとめ:大腸内視鏡検査を受けるメリットを実感


大腸内視鏡検査(いわゆる大腸カメラ)は、「がんの早期発見」という非常に大きなメリットがあります。
特に近年、日本人女性にとって大腸がんは、がんによる死亡原因の第1位となっており(※厚生労働省・2022年データ)、早期の発見と予防がこれまで以上に重要になっています。
この検査では、大腸の粘膜を直接確認できるため、小さなポリープや炎症も見逃しにくく、初期のがんやがんになる前の段階(前がん病変)も発見できます。
さらに、小さなポリープであれば、その場で切除することも可能で、がんになるのを未然に防ぐこともできるのです。



腸の壁は神経が通っていないので痛みは感じないとも聞いたことがあります。痛くないなら切除しちゃえば良いかな~と。
また、血便・下痢・便秘などの症状がある方にとっては、原因を明らかにするための有力な手段にもなります。
準備や検査への不安や恥ずかしさがあるかもしれませんが、たった一度の検査で「安心」を得られる可能性があると考えると、その価値は非常に大きいと感じました。


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