こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。
ドイツの冬の一大イベント 「カーニバル(Karneval)/またはファッシング(Fasching)」 が終わると、次に訪れるのが 「灰の水曜日(Aschermittwoch)」 です。
この日からイースター(復活祭)までの間、キリスト教の伝統に基づいた 「断食(ファスティング)」 の期間が始まります。
しかし、現代のドイツ人は本当に断食をしているのでしょうか?
実は、食べ物を控えるだけでなく、「好きなものを断つ」という形に変化しつつあるようです。
この記事では、 灰の水曜日の意味や由来、そして現代のドイツ人の過ごし方 について詳しくみていきます。
灰の水曜日(ドイツ語:Aschermittwoch)とは?

灰の水曜日とは、キリスト教(主にカトリック)の典礼暦年のうちの一日のこと。
この典礼暦の中で、 四旬節(Lent)の始まり にあたる重要な日です。
イースターの46日前に設定されており、毎年日付が異なります。
🔹 近年の灰の水曜日の日程
- 2022年 3月2日
- 2023年 2月22日
- 2024年 2月14日
- 2025年 3月5日
- 2026年 2月18日
- 2027年 2月10日
元来は、カトリックの行事であったようですが、その流れを汲むプロテスタント(聖公会、ルーテル教会など)でも行われるようです。
この日は、教会で特別なミサが行われ、 信者の額に灰の十字をつける儀式 があります。
これは 「人は土から生まれ、やがて土に還る(”Remember that you are dust, and to dust you shall return”)」 という旧約聖書の教えに基づいており、 罪を悔い改め、心を清めるための期間 の始まりを意味しています。
なので、イースターまでの42日間(キリスト教では、よく「日曜日を除く40日間」と表現されます)は、悔悛し、祈り、断食や節制、または愛徳の実行などを通して、キリストの復活をお祝いする日に向け、より良い形で準備をする期間、ということになります。
カーニバルの後に断食?伝統的な習慣と現代の変化
「断食」と聞くと、厳しい絶食を想像するかもしれませんが、伝統的な 灰の水曜日の断食 は 「肉や乳製品を控える」「食事を節制する」 というものでした。
私のドイツの家族は、「世間はお肉を控えたり、アルコールを飲まないようにしたりしているけど、私達には関係ないわ!」なんて言っていますので、まったく生活に取り入れない人もいるのでしょう。
とは言え、現代のドイツでは 必ずしも宗教的な理由で断食をする人ばかりではありません。
実際には、次のような形で取り入れている人が増えているようです。
- 昔ながらのスタイル:肉やアルコールを控える、食事を1日1回にする
- 現代的なスタイル:「好きなものを断つ」断食、その他の「好きなものを我慢する」生活スタイル
とはいえ、灰の水曜日からは徹底的に食事を控える人が多いとか。

古くから、ドイツではこの灰の水曜日では(からは)肉や乳製品の摂取を控えたり、節制した食生活が行われたりしたようです。
もちろん、宗教的な生活においては、断食、あるいは一日一食にするなどかなりの節制生活が行われたと考えられます。
現代のドイツ人の生活では、さすがに完全なる断食をする人はほとんどいないと思いますが、本当に断食してダイエットを始める人もいるらしいです。
もちろん、子供や妊婦さん、高齢の方などは、健康を維持するため、通常の食事をすることが勧められています。
大抵の人は、肉を控える、腹八分目の食事にする等・・・でしょうか。
現在のドイツにおいては、灰の水曜日から行うことは人それぞれということになります。
現代ドイツ人が「灰の水曜日」から断つものとは?
はねうさ夫の友人が、灰の水曜日に夫にメールししてきました。
「灰の水曜日からイースターまで、インターネットにアクセスしない」という内容だったそうです。
「ん・・・?なんでインターネット?!」
と、不思議に思ったのですが、現在のドイツでは「断食」「お腹いっぱい食べない」「肉を食べない」などという節制をする習慣というよりは、「自分の大好物を節制する」または「自分の好きなモノ(事)を節制する」という形が一般的になっています。
例えば、ドイツ人の間でよく見られる断ちもの は次のようなものです。
- アルコールを控える(ビール好きなドイツ人もこの期間は断酒)
- お菓子やジャンクフードを食べない
- SNSやインターネットを断つ(ネット断ちする人も増加中!)
- テレビゲームをしない
アルコールを控える人は実際に多くいるようです。
中には「テレビゲームが大好きだから、イースターまではゲームをしない」とか、夫の友人のように「インターネットにハマリすぎだから、ネット無しの生活をする」なんていう人もいるということですね。
なんだか、まるで願掛けのようですが、 「自分を見つめ直す期間」 という点では、伝統的な灰の水曜日の意味と共通しているのかもしれません。
なぜドイツ人は「灰の水曜日」を大切にするのか?

このような節制生活が始まるのがわかっているので、カーニバルでは大はしゃぎするというのも理解できる気がします。
灰の水曜日は 「カーニバルで楽しんだ後、自分を律する期間」 として古くから続いてきました。
カーニバルで大騒ぎする理由とは?
ドイツでは、 カーニバルが終わると節制期間に入る ため、その前に思い切り楽しむという習慣があります。
灰の水曜日を迎えると、日常生活に戻り、食生活やライフスタイルを見直す人が増えるのです。
イースターがゴール!楽しみが待っている
灰の水曜日から始まる節制生活の先には、イースター(復活祭) という祝祭が待っています。
イースターの日には、ごちそうを食べたり、お酒を楽しんだり するのがドイツの定番スタイル。
「カーニバル → 断食 → イースターでお祝い」という流れが、 ドイツの季節行事の一環 になっているのです。
まとめ:灰の水曜日は「断食」より「自分を見直す期間」へ

- 灰の水曜日は、キリスト教の四旬節の始まり で、断食や節制を行う日
- 現代のドイツでは、好きなものを断つ「新しい断食スタイル」が主流
- カーニバルの大騒ぎの後、節制期間を経てイースターでお祝いする流れ
宗教的な背景がなくても、「何かを節制すること」で日々のありがたみを感じることができるかもしれませんね。
あなたなら、灰の水曜日から 何を断ちますか? 😊

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