ドイツで秋限定の若ワイン、フェーダーヴァイサー(Federweißer)を堪能しよう!

ドイツのフェーダーワイザー

こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

9月も中旬に差し掛かり、スーパーやマルクトには「フェーダーヴァイサー(Federweißer)」と呼ばれる、発酵途中のフレッシュな若ワインが並び始めました。

これは、ドイツの秋の風物詩とも言える光景で、私が住むワインの産地であるフランケン地域では特に大きな特徴となっています。

季節の移り変わりを肌で感じるこの光景は、毎年訪れるたびに心が躍るものです。

ワイナリーが立ち並ぶ小さな町を車で走っていると、「Wein Verkauf(ワイン売ります)」の看板とともに、「フェーダーヴァイサーあります」の文字が目に入ります。

フランケン地方では、ワイン用のぶどうの収穫が8月末から10月中旬にかけて行われ、9月はこのフェーダーヴァイサーと「玉ねぎパイ(Zwiebelkuchen)」を一緒に楽しむのが秋の定番です。

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ドイツのご当地グルメ?! 期間限定のフェーダーヴァイサー(Federweißer)を楽しむ

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© haneusagi.com

フェーダーヴァイサーとは? その魅力と特徴

フェーダーヴァイサー(Federweißer)は、通常のワインとは異なり、発酵途中の非常にフレッシュな若ワインです。

アルコール度数はおよそ5%(発酵が進むにつれて変化)です。

発酵が進む途中で瓶詰めされるため、発酵が終わる前の軽い泡立ちがあり、ジュースのような甘さとフルーティーな味わいが特徴です。

アルコール度数も低め(通常5%前後)で、飲みやすいのが魅力です。

また、発酵段階により味わいが変わるのも魅力で、購入してから毎日味化変化するので毎日少しずつ味わってみるのも楽しいです。

発酵が進んでいるので、密閉せずに保存し、買ったら冷蔵庫で冷やしてなるべく早めに飲むのが一番です。

このワインの名前は、ドイツ語の「Feder(羽)」と「Weiß(白)」に由来します。発酵中のワインには、まだ微細な酵母が漂っており、これが白い羽のように見えることから「フェーダーヴァイサー」と呼ばれるようになりました。見た目も軽やかで、非常にフレッシュな印象を与えるワインです。

どこでフェーダーヴァイサーを楽しめる?

フェーダーヴァイサーは、ドイツのワイン産地の街中や市場、ワインフェスティバルで楽しむのが一般的です

特に秋の時期には、ドイツ各地でワインイベントが開催され、この時期限定の若ワインとして提供されます。

また、一部のレストランやホテルでも季節限定メニューとして提供されていることがあります。

この特別なワインは、瓶に詰めてから約2週間発酵させたもので、スーパーや各ワイナリーで購入することができます。

最近では、大都市のスーパーでも手に入ることがありますが、やはりワイン産地で飲むのが一番の体験です。

スーパーに並んでいるものは大規模なワインメーカーの商品が中心で、中小規模のワイナリーのフェーダーヴァイサーは、現地のワイナリーでしか手に入らないレアな若ワインです。

発酵が進行中のため、フェーダーヴァイサーの瓶にはキャップに穴が空いていたり、キャップが完全に閉まらないようになっています。

そのため、ほぼ日本への持ち帰りは不可能で、さらに季節限定のため、基本的にはワインの産地でしか楽しむことができません(最近は大都市のスーパーでも販売されることがあるようです)。

また、ワイン生産地域の一部のスーパーでは、プラスチックの樽から直接ボトルに注いで量り売りをするサービスもあります。

フェーダーヴァイサーは通常白ワインが多いですが、赤やロゼの種類も楽しむことができます。

季節限定の若ワインなので、旅行を計画しているなら、地元のワインフェスティバルをチェックしてみてください。

【ドイツの若いワイン】ブレムザー(Bremser)とフェーダーヴァイサー(Federweißer)は同じ?

このページによりますと、ブレムザー(Bremser)は、フェーダーヴァイサー(Federweißer)の前身である、濁った発酵中のブドウ果汁を指す方言ということです。

サイトはラインヘッセン地域の物ですが、フランケン地域でもこの方言が使われています。

若い発酵途中のワイン味は甘く、ビタミンが含まれているため非常に健康的な飲み物で、血液を浄化し、自然な方法で体内のデトックスを促進します。

ブレムザーの季節は、ワイン作りの一年を通して最も美しい時期のひとつです。

ブレムザーという名前は発酵が始まる音に由来しています。

若いワイン秋の味覚フェーダーヴァイサー(Federweißer)はどんなお味?

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Foto: Tanja/Fotolia

ビールや辛口アルコール好きのはねうさ夫曰く、「フェーダーヴァイサーはマズい!!あんなの飲み物じゃない!」と言い張っていますが、ワイナリーや発酵具合、ブドウの種類などによって味わいは大分変ります。

基本的に、フェーダーヴァイサーは甘く、その色は濁っていて、発酵途中を感じることのできる細かい微発砲が見えます。

その甘みの中にもスッキリ感や酸味、苦味などがあり、一概に全部がおいしいとも言えないし、全部がマズいとも言えません。

私は結構好きです!

なんてたって「季節モノ」には弱い日本人w

少し肌寒くなってきたこの季節にぴったりの飲み物だと思います。

フェーダーヴァイサーは、アルコール度数が高くないうえ、ジュース感があり、甘くて飲みやすいので、ついつい飲みすぎて気づいたら結構酔っ払っていた・・・なんてこともあるので、要注意です!

今まで飲んだフェーダーヴァイサーでは、フランケン地域の中でも著名で素晴らしいワイン畑のひとつであるEscherndorfer Lump (エッシェンドルファー・ルンプ)の赤のフェーダーヴァイサーがとても美味しかったです。

これは、ヴュルツブルクでも買えないので、その土地のスーパーやワイナリーに行くしか手段がありません。

白では、実は先週、「飲み物スーパー」(ビールやお水などの飲料のみを販売しているGetränkemarktと呼ばれる場所)で樽から買ったフェーダーヴァイサー。

こちらはラベルもなく、どこのワイナリーのかわからないけど、とても美味しかったし安かった!なんと、1リットル2.99ユーロ。

他のワイナリーで飲んだものは、香りもいわゆる「発酵!」っぽい香りと酸味、苦味を感じたのですが、このフェーダーヴァイサーは香りも良く、甘みの後に追いかけてくるアルコール感が良いバランスでした。

フェーダーヴァイサーはいつでもおすすめ!今年のワインも注目

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© haneusagi.com

近年のドイツ(そしてヨーロッパ)の夏は、暑い日が続き、ブドウが予想以上に早く熟成することが多くなっています。

そのため、甘みが強く、フルーティーな仕上がりのフェーダーヴァイサーが期待できる年も多いです。

フルーティーで甘め、ジュース感のあるワインが好きな方には、特におすすめです!

天候の影響で、ワインメーカーは早めに収穫を行うこともあり、手間がかかることが多いようです。

とはいえ、雨の量や気温によって品質に影響が出るため、その年ごとの違いも楽しめるのがフェーダーヴァイサーの魅力です。

フェーダーヴァイサーは、ワイン産地の街中にある市場やワインフェスティバル、イベント、ホテル、レストランで楽しむことができます。

ドイツ国内で「Federweißer」の文字を見かけたら、ぜひ一度味わってみてください。

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