こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。
ドイツには「母の日」はもちろんありますが「父の日」もあります。
ただし、ドイツの母の日は日本やアメリカと同じ毎年5月の第二日曜日ですが、ドイツの父の日は毎年変動します。
ドイツでは、「父の日」は、「キリスト昇天祭(Christi Himmelfahrt)」の日と同じ日と決まっているそうです。
父の日って国によって違うんですね。母の日が違う国もありそうです。
「キリスト昇天の日(Christi Himmelfahrt)」は、キリストが復活したとされるイースター(復活祭)の日曜日から数えて40日目のイベントで、ドイツ全土で祝日となります。
以前の記事でも書きましたが、「イースターは、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」の為、毎年決まった日ではなく、変動するので 自動的に「キリスト昇天の日(Christi Himmelfahrt)」も毎年変わります。
つまり、ドイツの父の日も毎年変動するという事になります。
そして、「キリスト昇天の日(Christi Himmelfahrt)」はドイツ全土が祝日となるため、自動的にドイツの父の日の祝日となります。
ちなみに、2024 年の父の日は 2024 年 5 月 9 日木曜日です。
2021年は母の日が5月9日で、父の日が5月13日で、同じ週に母の日と父の日が両方ありましたが、2024年も5月9日に父の日、5月12日が母の日で同じ週に父の日と母の日があることになります。
「キリスト昇天祭の日(Christi Himmelfahrt)」とは?
「昇天祭」とは、復活したキリストが天に昇げられたことを記念し、祝う日です。
雲に乗って天に昇るイエス・キリストの姿は、美術や教会絵画の題材となることがよくあります。
しかし、神学上では、昇天の日は本当の旅として理解されていないそう。
むしろ、それはイエスがもはや人間として地上に生きているのではなく、復活したイエス・キリストが「神と共にいる」ことを象徴しています。
したがって、天国は地理的な場所ではなく、これは、たとえば英語の場合、より明確で、地理的な空は「sky(空)」と呼ばれ、聖書の空は「heaven(天国)」と言い分けられています(参照文はこちら)。
キリスト教の信仰において、昇天は、イエスは生きているが、もはや肉体ある存在として弟子たちとは一緒にいないという事実の説明です。
クリスチャンは、今日も彼らの間にいるのは神の霊、聖霊であると信じていると言います。(私はクリスチャンではないのでfaz.netの文から一部抜粋)
なぜ「キリスト昇天祭の日(Christi Himmelfahrt)」いつも木曜日なのか?
金曜日に十字架にかけられて亡くなったイエス・キリストが 日曜日に復活した事を祝うキリスト教のイベントがイースター(復活祭)です。
そして、キリストが復活したそのイースターから40日目に彼はは天に昇り、「父なる神」の元に戻ったと伝えられているため、ドイツでは「キリスト昇天祭の日」は、「復活祭(イースター)」の39日後の木曜日と設定されています。
復活祭が日曜日なので、その日から数えると、昇天祭は必ず木曜日になります。
もう一度言いますが、復活祭の日にちは毎年違うので、キリスト昇天祭の日も毎年変わります。
つまり、ドイツの「父の日」も毎年変わるというわけです。
ちなみに、耳にしたこともあると思うのですが、「復活祭(イースター)」とは、キリストが十字架にかけられて亡くなった後、3日目に復活したことを記念する日となっています。
キリスト教関連のお休みが多いドイツですが、この「キリスト昇天祭の日」も例外ではなく、ドイツ全土で祝日となります。
木曜日が祝日ってちょっと嬉しいですよね^^
ドイツの「父の日」は「男の日」?
「父の日」といっても、日本でお祝いしている父の日とはちょっと違い、どちらかというと「男の日(Männertag)」とのこと。
はねうさ夫に、「父の日はどんなお祝いをするの?」と聞いたところ、「特に今まで何かしたことは無い。男たちが集まって、一日中お酒を飲んで楽しむ日だよ」とのこと。
う~~ん。
そんな日は、「父の日」に限らず、ドイツでは日常茶飯事のような気がするが・・・・何が特別なんだろうか?!
確かに、今日の朝散歩へ出かけたときに、大きなサラダボウルを抱えて歩いているカップルを見たので、きっとホームパーティに行くんじゃないか?と思ったけど、街の消防署に歩いていっていました。(2018年時点)
消防署でパーティーのようなものが開かれており、そこですでに皆ビールを飲んでいました。
確かに、消防士さんというと「ザ・男!」の象徴的な職業のイメージは、個人的にありますね。
ドイツの父の日は、男同士の時間を楽しむ日ということで、朝までとことん飲み明かす人もいるんだとか。
確かに、翌日は金曜日ですし、休みになっている職場があったり、お休みをとっている人もいそうです。
ちなみに、なぜキリスト昇天祭がイコール「父の日」になったのでしょうか??
はねうさ夫に質問してみると「う~ん、わからないけど、母の日の後に来る一番最初の祝日だからじゃない?」とのことですが、これは絶対に違います!(笑)
なぜなら、例えば、2018年は母の日よりもキリスト昇天祭の方が先だったからですw
一説によると、キリストが「父なる神」の元に帰ったから、と言われているようです。
こちらの記事によりますと、そもそも、ドイツの父の日の起源がキリスト昇天祭にあるかどうかは意見が分かれるところだと言います。
この習慣は、キリスト教文化と異教文化の両方にルーツがあると言われているようです。
ケルン大司教区によると、昇天祭の前の週には、祈りの日に加えて、回廊を歩くことも一般的だったため、弟子たちがイエスに別れを告げるためにオリーブ山まで歩いたことを記念するものであり、したがって、父の日のハイキングや遠出は、この弟子たちの散歩にさかのぼることができると言うものです。
この習慣のルーツはゲルマン人の法的習慣にまで遡ることができ、その昔、土地の所有者は、その土地の所有権を維持するために、年に一度、自分の土地の周りを歩かなければならなかったので、これが父の日のハイキングの起源である可能性もあると言われているそうです。
もうひとつの説は、19世紀後半の工業化時代の社会構造の変化に関するものです。
多くの男性が田舎から都会に移り住み、そこで働くようになりました。
よって、キリスト教の祝日が教会の中で祝われることは少なくなり、労働者にとって余暇の時間がますます重要になったため、昇天記念日の休日は、友人と外出する機会として歓迎されるようになったというもの。
当時、キリストが天に上る際に弟子たちが集まった事に由来して、男たちが集まる=>それが現在では男たちが集まってお酒を飲む、ハイキングへいく、サイクリングをする等の「父の日(男の日)」になったと考える人もいるようです。
ドイツでは「父の日」は集まってビールを飲む日、では「母の日」は何をするの?
ドイツの「父の日」はわかりました!
でも、ここで、少し疑問に思うドイツの「母の日」についてですが、お母さんに花やケーキなどのスイーツを贈ったり、夫が妻のために朝食をベッドに運んだりという、スイートなイベントなようで、コンセプトは日本と一緒かなあと思います。
はねうさ夫は、母の日には何もしたことが無いそうで・・・(びっくり!!)。
私は毎年日本にいる自分の母親にお花を贈っています。
海外に住んでいても、インターネットでお花を注文することができるようになった現代社会は素晴らしいですね!
それにしても、父の日も母の日も、ドイツ人が集まったらやる事って・・・
- お酒を飲む
- ハイキング
- サイクリング
つまり、「何の日」と、決まっていなくても普段ドイツ人が日常的に集まってやっていることなので、「なんだかなあ」と思ってしまう私は天邪鬼でしょうか(笑)
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