こんにちは!はねうさぎです。
今日は、ある建築家さんにインタビューにいく機会をいただきました。
インタビューの内容を会社のニュースレターに掲載するためです。
会社のことなので詳細は書くことができないのですが、こちらのお宅は、東京・都心の一等地で、近くには政界の官僚なども住んでいる高級住宅街と、若者も行きかうような商業地のちょうど中間に位置しています。
空き家をリノベした住まい
3年間ほど空き屋になっていたそうで、1階を事務所に、そして2階と3階を住居用にリノベーションした建物でした。広さ的にはとても大きな建物というわけではないのですが、光の取り入れ方といい、色の使い方と言い、とても素敵なお住まいでした。
さすがにオシャレな佇まいなので、近所の方々が、新しいレストランができると期待していたそうです。
でも、もっと素敵だったのは、このご夫婦です。
お2人で事務所を経営されていますが、今や売れっ子となったにも関らず、鼻高々な雰囲気もまったく無い。
お客様においしいコーヒーを飲んでもらいたいという気持ちから、建築家さん自らが、時間をかけてコーヒーを入れてくれました。
また、建築家としてお客様にただ住居を提案するだけではなくて、ライフスタイルを提案する設計事務所でありたい、というお2人の確立されたスタイルと人間性の深さをとても感じることのできる時間でした。
「ハワイのお友達の別荘のジャグジーが・・・」など、自然にさらっと出てくる言葉にもかかわらず、イヤミな感じがまったくしない。
こういうのって、自慢したがり屋さんも世の中にはたくさんいると思うのです。
でも自慢じゃなく、超自然!
だから、聞いているほうも不快じゃないんです。
面白いもので、私にとって、建築家さんへのインタビューは2回目でしたが、インタビューすると、その人それぞれのスタイルや人間性、こだわり、何を生活の(または仕事の)プライオリティにしているか等を会話の中で垣間見ることができ、とても刺激を受けます。
お2人は、居住者や使用者のことを第一に考えた設計が重要であり、そのためには、使い手が一番快適であるデザインであることが大切だと話していました。
会話の中で思ったことは、美しいものや良いデザインのものって、世の中にたくさんあると思うし、実際に存在します。
でも、それを生かすも殺すも使い手次第だと思うのです。
美しい機能やデザインを継続させるには、やはりその使い手の愛着であったり、お手入れの仕方やその頻度であったりが関係すると思います。
もちろん、カッコいいけど使いにくい・・・っていうのは別の話ですし、機能面ばかりを追求しすぎてカッコ悪いデザインも嫌ですよね。(日本は結構後者が多いと思います)
例えば、文化財に指定されるような美術品だったり、アンティークのアイテムだったりというのは、保存状態によって、その価値が問われるのと同じだと思うのです。
建築家さんインタビューで振り返る自分の暮らし
最近は歳のせいか、世の中にはディスポーザブルなアイテムもたくさんありますが、良いものを大事に使うことも大切で、それによって新しいものを必要としない・・・そんなシンプルな生活もいいなあと思うようになりました。
インタビューは朝でしたが、なんだか今日は一日興奮状態というか、テンションが高くなっています!笑
その理由は、おそらく、建築家さんやデザイナーさんに限らず、誰かにインタビューすることによって、世の中の人々の新たな価値観を発見することができたり、自分の知らなかった情報を知ることができたりして、それを介して自分を見つめ直してみることにより、自分の世界がほんの少しだけ広くなったような気がしていることが自分にとって新鮮なのかもしれません。
またこういう機会にめぐり合えたらいいな。
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