こんにちは!はねうさぎです(@haneusagi_com)です。
今回は少し真面目なお話、ニュースで話題になっている事例をピックアップし、ニュースを読むうえでも他人とディスカッションするにも知っていると便利な単語やボキャブラリーを紹介します。
「ミャンマーなんて興味ない」?!
そんなこと言わずに、全世界に流れたニュースで、多くの英語ニュース動画でも報道されていますので、英語の勉強にもなりますし、何よりもアジアの情勢を知っていた方が日本人としての株が上がりますので是非欧米だけでなくアジア関連のニュースを読んだり聞いたりしてみてくださいね。
これ絶対ですので、声を大きくして言いたい!
ミャンマーの歴史については、中田さんのYoutube大学でわかりやすく説明されているのでこちらで予習するととても為になりますよ。いかに民主的な政治が難しいか・・・感慨深い。
ミャンマーだけでなく、アジアの歴史、まるっと全部把握できるのでとってもオススメ!
今回は、ミャンマーのクーデターに関するニュースで良く使われる単語やボキャブラリーを5つご紹介します。
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1)Coup:クーデター
まずは絶対に外せないこの単語から。
クーデターの事を英語で「Coup」と言います。
発音は、コウプではありません、「クー」という発音になります。
本来、クーデター(coup d’etat)はフランス語で「国家の一撃」または「国家に対する打撃」を意味する言葉で、英語でもスペルは一緒です。
ただ、英語では、それを省略して「Coup」と言われます。
英字新聞、ニュースでも、ヘッドラインは「Coup」ですが、発音する時はPの音は発音しませんので気を付けましょう。
例文:There was a coup here a long time ago.
(昔ここでクーデターがありました)
ちなみにクーデターとは何でしょう?
「クーデター」とは、既存の支配勢力の一部が非合法的な武力行使によって政権を奪うことで、武力行使なので、大抵は軍事政権がクーデターを起こすことが歴史上多いです。
ねとらぼさんで、クーデターと革命は何が違うのかを読むことができます。
ミャンマーでは1962年の軍事クーデター以降軍事政権が続いていましたが、10年前の2011年に民政移管の合意がなされました。
10年間民主化を味わった市民、特に若者には軍事政権に戻ることがいかに厳しいモノなのかは想像が付きますね・・・。
以下オーストラリアのメディア「BTN(Behind the news)」で、ミャンマーのクーデターについて英語でわかりやすく説明されていますのでリスニングの練習としても活用できます。
2)de facto leader:事実上のリーダー
ミャンマーと言えばこの有名人「アウンサン・スーチー(Aung San Suu Kyi )」さん。
実際は政治家ではないのですが、事実上国の民主化リーダーとして国の「顧問」として政権を動かしてきた人物です。
これにはミャンマー国内外からも色々な意見があるようなのですが・・・ノーベル賞受賞、はく奪などなど、色々な経緯があります。
この「事実上のリーダー(アウンサン・スーチーさん)」と訳されるのが、「de facto leader」です。
「ディファクトウ 」英語発音は [diːˈfæktou] と発音します。
例文:Despite her landslide victory in 2015, the Myanmar constitution forbade her from becoming president because she has children who are foreign nationals. But Ms Suu Kyi, now 75, was widely seen as de facto leader. 参照:by BBC News as of 3 Feb
(2015年の選挙で圧勝したにもかかわらず、ミャンマーでは憲法上、彼女に外国人の子供がいるため大統領になることを禁じています。しかし、現在75歳のスーチーさんは事実上のリーダーとして広く知られていました。)
3) Protest or demonstration:デモ
デモとかデモ行進とか聞いた事ありませんか?
日本では、福島の原発事故の時に頻繁に「デモ」が行われました。
英語でデモは、デモンストレーションの略で「demo」(ディモーのような発音)とも言いまずが、ニュースでは、「Protest」や「Demonstration」または「Remonstration」が使われることが多いです。
意味は同じですが良い方(単語)がいくつかある例となります。英語は同じ音の繰り返しを嫌う言語ですので、意味は同じだけど違う言葉や単語、言い回しがいくつかあるケースが多いです。
また、デモに参加している人達の事を「protester(s)」と言います。
参加者は沢山いるので基本は複数形ですね。
また、デモンストレーション(デモ)とは、労働者や市民(かつては農民など)が要求や主張を世論に訴え、政府やその他の相手に対して要求貫徹や抗議の意思表現等のため行う集団示威行動のことです。
ドイツでは民主主義と言えば「デモ」という概念があるくらいとても頻繁に行われています。
ドイツの現在のデモの内容はコロナ事情や規制に対するものが多くなっています。
例文1:Myanmar: more than 100,000 protest in streets against coup
(ミャンマー、街頭で10万人以上のクーデター抗議デモが行われる)
例文2:At a demonstration in Myanmar’s main city, Yangon – the largest there since the deployment of troops on Sunday – protesters marched with red flags signalling their loyalty to the elected government of Aung San Suu Kyi and carried signs denouncing the military.
(ミャンマーの主要都市であるヤンゴン市内で日曜にに行われたデモは、軍隊が配備されて以来最大規模で、デモ参加者たちは国軍を非難する看板を掲げ、アウンサン・スーチーさんが選出された政府への忠誠を示す赤旗を掲げて行進しました。)
全文参照:The Guardian “Myanmar: more than 100,000 protest in streets against coup” as of 17. Feb.
4) Condemn:強く非難する、責める
「Condemn」は、(通常、一般的な常識・理由において)強く非難する、責めることを言います。
発音は、「カンデm」kəndém(米国), kʌˈndem(英国)のような発音になります。最後、「ム」と発音しないように!
言葉のニュアンスや類義語を知りたい方はケンブリッジ辞書を見ると分かりやすいと思います。
例文1:Myanmar coup: US, UN condemn violence against protesters
(ミャンマーのクーデター、アメリカと国連はデモ参加者に対する暴力を強く非難)参照:Deutsche Welle as of 10. Feb.
例文2:Myanmar protesters urge China to condemn coup. Will Beijing act?
(ミャンマーの抗議者 中国にクーデターを非難するよう要請。中国側の反応は?)参照:Al Jazeera as of 18. Feb.
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5) Democracy:民主主義
Democracyはデモクラシーとも日本語で言われることも稀にありますが、「民主主義(政治・国家・体制)」の事です。
この単語も基本中の基本ではありますが、今回のクーデターの件で良く出てきますのでピックあっうしました。
例文:Myanmar’s coup leader used the country’s Union Day holiday on Friday to call on people to work with the military if they want democracy, a request likely to be met with derision by protesters who are pushing for the release from detention of their country’s elected leaders.
(ミャンマーのクーデター指導者は、金曜日の同国の[イギリスからの完全独立協定を締結した]連邦記念日の休日を利用して、民主主義を望むなら軍隊と協力するよう人々に呼びかけました。)参照:Globalnews Canada as of 14. Feb.)
クーデターを起こした国軍のリーダーが民主主義を望むなら「手を組め」とデモや講義参加者に訴えかけると言う良くわからない異例の集会が開かれたようです・・・謎すぎる。
さて、話を戻しますが、民主主義ではない国家では、他に何があるでしょうか?
英語でも考えてみてください。
サウジアラビアやブルネイなど、一人の支配者が統治する国家形態「君主制(Monarchy)」、北朝鮮や過去のドイツ・ヒットラー時代のような「独裁制(Dictatorship)」、中国、キューバ、ベトナムやラオス等の「社会主義(Socialism)」、また「共産主義(Communism)」等がありますね。
※日本語では社会主義と共産主義は分けられている前提ですが、欧米では同一の物とみなされて話される場合が多いです。正確には違うんでしょうけど・・・
日本で生まれ日本であまり不自由なく生活していると「民主主義」とはなんぞや?という事にあまり敏感ではないと思いますが、世界を見渡すと色々な国、地域、環境、歴史があります。
そもそも論で「日本は民主主義国家ですか?」という質問に対して民主主義の根本的定義、民主主義とは??という事を突き詰めると、解答は難しいとは思いますが、今回のミャンマーのニュースで、日本と言う国もそうだし、自分は民主主義をどのように捉えているのか?という事を考え、それを英語で説明できるようになるとより良いと思います!
と、いうのは、結構海外旅行の時に人と話す時、また仕事などでそういった話題になる事もあるからです。(そういう話題降られたりしますよね・・・日本に興味があるってことなのかな)
日ごろアンテナを張っておくと(そして話す練習などしてみると)いざという時の会話に役立ちます!
「英語でニュースを見るときのコツ」バリエーションある英語記事やニュース動画をチェックしよう
今回の「【ニュースで学ぶ英語】2021年ミャンマー国軍クーデターニュースにまつわる英語ボキャブラリー5選」、いかがでしたでしょうか。
単語そのものは、割と日本語に馴染みのあるものから少し上級レベルの単語までをピックアップしてみました。
また、今回の例文のために引用したメディアは、あえてアメリカのメディアではなく他の国で英語配信しているメディアを取り上げました。
その理由として、アメリカのメディアのニュースだけを読んでいると、他の視点、つまり「他の国からの見え方」、「その地域ではどのように報道されているのか」、「コメンテーターや現地滞在・または詳しいジャーナリストや専門家の意見やレポート」に偏りが生じるし、同じ表現ばかりになってきます。(例えばあるアメリカメディアのニュースの転記だけ等)
ですので、日ごろから他方面から多様性ある英語メディアをチェックすることをお勧めします。
真実はわかりませんが、アメリカ大統領選挙の時、またはコロナ関連ニュースでもメディアがどのように報道しているか?という事は話題になりました。
各メディアともにYoutubeなどで動画ニュース、専門家のパネルディスカッションなどもやっているので、動画で見ればリスニング強化にもなりとても勉強になるのでお勧めです!
今回参照にしてメディアのリンクを張っておきますので、ぜひ英語学習に役立ててみてください。
- BTN(オーストラリア)
- BBC(イギリス)
- The Guardian(イギリス)
- Deutsche Welle(ドイツ)
- Al Jazeera(カタール)
- Globalnews(カナダ)
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