こんにちは。はねうさぎです(@haneusagi_com)です。
ドイツ語はドイツをはじめ、オーストリアやスイスなどで話されている言語です。
また、その影響は東ヨーロッパやアフリカにも及んでいます。
WIPの世界の言語ランキング2019では、ドイツ語は世界で11番目に話される言語として評価されています。
ここでは、ドイツではあまり使わないオーストリアのドイツ語5つについてご紹介します。
ドイツ語とひとことで言っても実は色々ある
ドイツでドイツ語が話されているのは当然ですが、ドイツ語を公用語とする国は、ドイツ、オーストリア、スイス、ルクセンブルグ、リヒテンシュタイン、ベルギーの6カ国(ベルギーではドイツ語話者はかなり少ないです)。
また、ドイツ語は東ヨーロッパでも話す人がいたり、イタリアの北部、またアフリカでも、ドイツの植民地であったカメルーン、トーゴ、ナミビアではドイツ語を話す人が一定数います。
とは言え、一般的に「ドイツ語圏の国」というと、ドイツ・オーストリア・スイスの3国を指します。
私が住んでいるのはドイツのバイエルン州で、南部に位置することもあり、割とドイツの中でもオーストリア寄り?!なドイツ語のような気はしていますが、昨年の夏にオーストリアへ行った時には、使用される単語や訛りで、ほとんど言っていることがわかりませんでした。
オーストリアで話されているドイツ語は、「オーストリアドイツ語(Österreichisches Deutsch)として知られています。
オーストリアでは学校でいわゆる「ハイ・ジャーマン」を習いますが、テレビや住んでいる地域で実際に話されているものは、ドイツ語方言的な位置づけで、「ハイ・ジャーマン」とは大きな隔たりがあるのも事実です。
オーストリアのドイツ語1:Paradeiser(パラダイザー)
ドイツからオーストリアへ旅行して衝撃だった単語はいくつかありますが、まず、このパラダイーザー!
「Paradeise??何?」と思ったら、実はトマトの事でした!
ドイツでは、「Tomate」(トマーテ)と言うので、「あ、トマトの事ね!」と
わかりやすいのですが、オーストリアでは違いました。。。
野菜では他に、ジャガイモの事を、ドイツでは「Kartoffel(カトーフェル)」というのに対して、オーストリアでは大地のリンゴを意味する「Erdapfel(エーデアプフェル)」と言うようでとても驚きました!
レストランへ行くと、付け合わせにKartoffelではなく、Erdapfelと記載されています。
オーストリアのドイツ語2:Kaas(カース)
使用例としては・・・・「Das ist so Kaas!」などと使うらしいです。
意味は・・・That is crap!(笑)
日本語で言うと「それは馬鹿げてるよ!」等と言う意味合いになります。
スラングなので、良い子は使う時気を付けましょう。
同じ意味でもう少し品のある?!良い方をしたい場合には「So ein Schmarrn!」を使いましょう^^(ドイツのドイツ語になっちゃった)
Kaasと言うのは、ドイツ語のチーズを意味する「Käse(ケーゼ)」の事で、発音が落ちて長くなり、「Kaas」となるようです。
オーストリアのドイツ語3:Restfetten(レストフェッテン)
お酒をたくさん飲んだ次の日はどうなるでしょうか?
そう。二日酔いです。
ドイツのドイツ語では、二日酔いの事を「Kater」と言うのですが、オーストリアでは「Restfetten]と言うそうです。
全く別のドイツ語単語で、興味深いですね。
オーストリアのドイツ語4:Griawig(グリアヴィック)
単語の最後が「g」で終わる場合、ハイ・ジャーマンでは「ッヒ」のような発音になることが多いですが、私の住んでいる地域でも「ック」という発音になることが多いです。
少しオーストリアに似ている?!!
この、「Griawig」と言う単語は形容詞で、「Du bist griawig!」のように使われます。
意味としては、You are so cute!! – Du bist so Süß
つまり、「あなた可愛いね!」「あなた優しいね!」という意味で使われます。
オーストリアのドイツ語5:Heisl(ハイズル)
ドイツ語の単語の最後に「chen」とか 「lein」とかがつく場合、何か小さいモノを指すことが多いのですが、この場合は何でしょうか。
「Häusl」または「Heisl」というのは、「トイレ」の事です。
ドイツでは「Toilette(トイレッテ)」なので、ドイツ語が分からない人でも「あ、お手洗いの事かな?」とわかりますが、Heisl(ハイズル)とは驚きです・・・!
その昔、トイレは家の主流な建物から離れた場所に小さな小屋的な感じで設けられていたことから由来していると言われています。
興味深いですね!
まだまだたくさんあるドイツでは使わないオーストリアのドイツ語
ドイツでは使われないオーストリアのドイツ語を5つご紹介しました。
始めドイツへ引っ越してきたばかりの頃、オーストリアのチロル地方へ遊びに行きましたが、みなさん気さくでのんびりしていて、話すドイツ語も少しゆっくり目な気がしていたので、なんだかとてもほっこりとした気分になり、「オーストリアって良いじゃん!」という印象を持っていました。(ウィーンへ旅行したことはありますが、こちらはやはり首都ですし大きな町なのでまた少し雰囲気が違いますね)
ドイツに住んで、ドイツ語を勉強した後にまたオーストリアへ行くと、また不思議なカルチャーショックを受けたのが興味深かったです。
「ドイツ語」とひとくくりにしても、実際は日本のように「これが標準語」と言われるいわゆるスタンダードな決まりが無いのが事実です。
オーストリアへ行けばその土地のドイツ語、スイスへ行けばまたその時のドイツ語、イタリアの南チロル地方へ行けばそれまたその土地のドイツ語が話されていて、外国人である私がそれら沢山の「ご当地ドイツ語」を理解することは難しですが、少しでも別の良い方や単語を知っていると、旅行の時や、その地域出身の優位jンができた時などに重宝しますね。
これ、もっとすごいのあるよ・・・という方は、ぜひコメントもお待ちしています!
では、Tschüss!
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