こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。
ドイツの週末の過ごし方や楽しみの一つとして、多くの人々がフリーマーケットを訪れます。
ドイツの文化や習慣を垣間見ることができるフリーマーケットは、地元の人々や観光客の間で人気があります。
私の義理母は、そんなドイツのフリーマーケットを1000%楽しむドイツ人代表のような人物。
フリーマーケットの為に、早朝5時起きで何十キロも離れた街まで一番乗りで行かないと気が済まない彼女は結構ガチです。
実は、結婚前(後も少し)の、はねうさ夫の洋服はほとんどが義理母がフリーマーケットで買ったものです。
彼はまったくファッションに興味がなく、放置しておくとボロボロの洋服を着続けるので、義理母がフリーマーケットで買ってくるのです。
今回は、ドイツの週末の過ごし方の一つとして、ドイツのフリーマーケットについてお伝えします。
ドイツ人はフリーマーケットが大好き
ドイツの主要都市には必ずフリーマーケット(蚤の市)があり、地元の人たちが商品を売り買いしています。
フリーマーケット(ドイツ語:Flohmarkt フローマルクト)はドイツのどんな小さな町や地域でも開催されます。
※ちなみに、英語のフリーマーケットはスペル(flea markets)に注意
基本的にドイツの日曜日は、スーパーを含むほとんどすべてのお店が閉まっているため、日本のように日曜日にショッピングへ出かける事はありません。
※日曜日にお店の営業が許可されている地域も若干あるようですが、私の住むバイエルン州では日曜日にはお店が閉まります。
日曜日にお店が開いておらず、ドイツ人がどのように過ごすのかという事については「【日曜日は何もしない日】ドイツ人の週末の過ごし方」を読んでみてください。
さて、天気のいい日にフリーマーケットで友人と待ち合わせ、買い物をするのがドイツで愛されている伝統といっても過言ではありません。
フリーマーケットでは、古着、アンティーク家具、食器、デコレーション、ハンドメイドのジュエリー、古本、子供用品、または地元由来のお菓子やジャムなどの食品も販売されています。
ドイツでは、使わなくなったものを譲り合い、お金を節約して協力し合う精神が強いらしく、フリーマーケット文化が日本よりも発達しているように感じます。
ドイツ人は特に古着好きで知られているようですが、フリーマーケットは環境にも優しいです。
屋根裏部屋や地下室、ガレージに埋もれてしまっている製品に、もう一度命を吹き込むチャンスとも言えるでしょう。
人にもよると思うのですが、多くのドイツ人は「手に入れたいものをいかに新品より安く買ったか」というバーゲン率が高いことに非常に満足感があるようで、例えば、私の義理の母は、はねうさ夫のノースフェイス(Northface)の新品ジャケットを8ユーロで買ったことに誇りを持っています(笑)
フリーマーケットは、ドイツ人の性格と非常にマッチしているので、ドイツ人のフリーマーケット好きには納得してしまいます。
ドイツには一般的に、「古い物でもできるだけ無駄にしない」「本来なら高いものも安く買うことができ、節約できる」というドイツ人特有の倹約主義・合理主義の概念があります。
フリーマーケットは、そんなドイツ人の気質にマッチした、コミュニティと持続可能な消費を築き上げるアクティビティと言えるのです。
ドイツに来たら、週末は大きな町から小さな町までドイツ全土で盛んに行われているフリーマーケットを覗いてみてはいかがでしょうか。
ドイツの週末の過ごし方:フリーマーケットの魅力と雰囲気
ドイツのフリーマーケットは、古着、食器、家具、アンティーク、デコレーション、手作り品、レコードなど、さまざまなアイテムが販売される場所です。
フリーマーケットでは、普段のショッピングでは出会えない掘り出し物やユニークな商品を見つけることができます。
また、フリーマーケットは、交渉や人とのコミュニケーションを楽しむ場でもあります。
出店者とのやり取りを通じて、商品の背景や歴史を聞くことができるのも魅力のひとつでしょう。
フリーマーケットは、単なる買い物の場ではなく、地元の人々との交流、新しい人と出会い、共通の趣味を通じてつながるための手段ともなっています。
また、掘り出し物は、私の義理母のように、会話を弾ませる「ネタ」としてもうってつけです(笑)
日曜日に開催されることが多いフリーマーケットには、家族連れや友人同士で訪れる人々が多く、賑やかです。
当然、比較的規模の大きなフリーマーケットでは、ソーセージやフライドポテトなど地元の食べ物や飲み物を楽しむこともでき、ドイツの文化を体験する絶好のチャンスでもあります。
ドイツのフリーマーケットには個人からプロまで様々な方々が出店:すでにドイツの大衆文化と化している
私も、ドイツに移住する前にドイツを旅行した時には、いろいろなフリーマーケットに行きました。
基本は、日本のフリーマーケットと同じだと思うのですが、主に一般の人々が、いらなくなったものや使わなくなったものを販売しているパターン、個人で手作りしたものなど新品を販売しているパターン、そして、プロの店舗としての販売パターンがあります。
プロは、レコードやゲームソフトだけを専門に販売したり、アンティーク商品だけを販売したりしていることが多いです。
また、ドイツ人は環境配慮への意識が強い人も多く、最近のリサイクルやアップサイクルの傾向を考えると、フリーマーケットは単なる個人商取引の市場ではなく、ドイツの大衆文化の一部にもなりつつあります。
フリーマーケットで買い物をするのは、最もサステナブルな買い方とも言えますよね。
中古ファッションや中古品を再利用する事は、生産活動が伴わないため、原材料はもちろん、環境汚染物質も排出しません。
ドイツ人の多くがフリーマーケットを愛するのは、フリーマーケットが廃棄物防止と再利用の重要な要素であり、エコなだけでなく経済的側面も兼ね備えていると考えられているからでしょう。
大都市などの開催場所によっては、とっても沢山の出店があり、1日かけてじっくりまわっても時間が足りない場合もあるほど大規模のものもあるので、掘り出し物を見つけたい方には楽しいと思います。
ねらい目は朝イチ!開催と同時にフリーマーケットに行くのがコツ
ここまでフリーマーケットについて書いてきてアレですが….正直に言うと、私はそんなにフリーマーケットには興味がありません。
新しいものが好きな、根っからの日本人です(笑)
新しいものの方が所有欲が満たされるとでも言いましょうか。
それと、フリーマーケットの商品陳列は、ほとんど美しくないし…たとえ新品が置かれていたとしてもその価値が最大限に引き出されていないので、物欲が失せます。
また、誰が使ったかわからないものを再利用するなんて潔癖症の方にはキツイと思います。
個人的に感じるのは、パッケージや取扱説明書がついているかいないか等にこだわる、日本人独特のものに対する価値観があるのに対し、ドイツ人的には、外箱は関係なく中身がきちんと作動することの方が重要なので、物に対する価値観の違いを感じます。
とは言え、ドイツ人もフリーマーケットにはガラクタも沢山売られていることを知っているので、開催時間と同時、または朝の早い時間に行くのがオススメなんだとか。
はねうさ夫の両親は、朝の6時から並んで待つこともあるそうです(((;゚Д゚)))
私には考えられないエネルギーの使い方ですが、時間が遅い方がもちろん良いものは売れてしまっているので、買い物が難しくなります。
ドイツ人は早起きの人も多いので、ぜひドイツでフリーマーケットに行く際には、早い時間を狙っていってみてください。
セカンドハンド(中古品)に関するドイツ人と日本人の意識の違い
はねうさ夫は、自転車を盗まれてしまった時、フリーマーケットへ自転車を買いに行きました。
また、私がドイツに引っ越してくる前に、バスルームに鏡付きのキャビネットを取り付ける話をしていたのですが、私はきちんとしたドイツのバスルームブランドの物を買おうと思っていたのに反し、相談なしにフリーマーケットでキャビネットを買ってしまったと言われました。
「えー!だって一緒に相談して決めるって言ってたのに」と言うと、「だってほぼ新品が10ユーロだったんだよ。リスクはないでしょ」だって…
この「ほぼ新品」というのが曲者で、日本人が考える「ほぼ新品」とドイツ人が考える「ほぼ新品」は若干違う気がします。
例えば、私がドイツへ引っ越しする前に荷物の整理をしている中で、私物をヤフーオークションへ売ったり、人にあげたりしていた時の事。
はねうさ夫が「日本人がセカンドハンドの品物に大金を出していることに驚いた」というわけです。
私が10年以上使っていた冷蔵庫のヤフオクでの買値を伝えると、「10年以上使っている冷蔵庫がそんな高い値段で売れるんだ?!」と驚いていました。
日本の場合だと、商品がキレイかどうかもそうですが、取扱説明書がついているか、保証期間内か、外箱がちゃんと残されているか等、買い取る側目線でいろいろとポイントがあり、それに沿っていないとかなり安くなってしまいます。
数年前にヤフオクで、おかゆメーカーを売ったことがあるのですが、落札者が評価のところに「外箱にそのまま運送伝票が貼られていましたが、伝票をはがすと外箱が傷んでしまうので、外箱を紙などでくるんでほしかったです」というコメントを見たときには、さすがの私も驚愕しました!
また、日本で本をBOOK OFFで売った時も、人気のあるものや帯がついているかどうか、本にCDが付属されているかどうかなど「本屋で買う時の新品にいかに近いか」ということが高額で買い取ってもらうコツだったりするので、ドイツ人には不思議に思えるようです。
ドイツでは古本も非常に安い価格で買えるんですよね。
ドイツでおすすめのフリーマーケット
ドイツには数多くのフリーマーケットがありますが、特に人気の高いものをいくつかご紹介します。
- ベルリンのマウアーパークフリーマーケット(Flohmarkt im Mauerpark):毎週日曜日に開催されるベルリンで最も有名なフリーマーケットの一つで、ヴィンテージアイテムやアート作品、ジャンク品、アンティーク家具、手作りアクセサリー、ジュエリー、ランプ、中古レコード、おもちゃ、古着などが豊富に揃っています。
- ミュンヘンのオリンピックパークフリーマーケット(Olympiapark-Flohmarkt):毎週金曜日と土曜日に開催されるミュンヘンオリンピックパークのフリーマーケットは、バイエルン赤十字社が主催しており、軽食スタンドやトイレも提供しています。
- ニュルンベルクのトレンペル・マルクト(Trempelmarkt / Nuremberg Flea Market):1年に2回5月と9月の第2週末に開催されるこのマーケットは、ニュルンブルクで開催されるドイツ最大のフリーマーケットです。個人からプロの業者まで、4000近いブースが商品を販売。アンティーク、歴史的な道具、食器、宝飾品、衣類、書籍などが豊富に揃っています。
- ハンブルクの「遅起きフリーマーケット」(Langschläfer Flohmarkt):4月から9月にかけての毎月最終土曜日に、ハーフェンシティのユーバーゼー大通りで開催されるフリーマーケットは、朝が早くてフリーマーケットはちょっと…という方にぴったりです。古着、古本、装飾品などが豊富に揃っています。
- ライプツィヒのファインコスト・フリーマーケット(Feinkost Flohmarkt):3月から11月にかけての毎月第一日曜日、ライプツィヒのファインコスト・フリーマーケットには様々な屋台が並び、雨天時には約30の屋台が屋根の下で営業します。古着の再販を専門とする売り手もいるため、古着好きには朗報。ファッションだけでなく、家具やアンティーク、食べ物も売られています。
- ケルンの競馬場のフリーマーケット(Flohmarkt an der Galopprennbahn):祝日とレース日を除き、毎週 水曜、金曜、土曜 と月に一度の 日曜に競馬場で開催されるユニークな体験ができるケルンのフリーマーケット。月に一度の日曜日開催のマーケットは規模が大きく、音楽ライブや小さなビアガーデンも併設されていることが多いです。
フリーマーケットの楽しみ方
フリーマーケットを訪れる際のポイントとして、以下を押さえておきましょう。
- 早起きして行く:掘り出し物は早い時間に見つかることが多いです。義理母は朝5時起きして張り切って出かけます。
- 現金を用意する:多くの出店者はカード決済に対応していないため、現金を持って行きましょう。
- 交渉を楽しむ:値段交渉はフリーマーケットの醍醐味の一つです。価格交渉だけでなく、商品の歴史や出展者のエピソードなど、会話が広がる事もあります。
まとめ
ドイツのフリーマーケットは、買い物だけでなく、地元の文化や人々との交流を楽しむ場です。
週末にドイツを訪れる際には、ぜひフリーマーケットに足を運んでみてください。
また、ドイツ人の週末の過ごし方の一つにフリーマーケットがあることを覚えておくと、新しい発見と素敵な思い出が待っているかもしれません。
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