こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。
ドイツでの生活も長くなり、すっかり馴染んできた…と思いきや、いまだに「え?これ普通なの?」「ナニコレ?!」と驚くことが多いドイツの住宅事情。
日本とは異なる家のつくりや設備に戸惑うこともあれば、「これは日本にも取り入れてほしい!」と思う便利な点もあります。
今回は、ドイツで暮らして気づいた「ドイツの家の特徴8選」をご紹介します!
ちなみにドイツは地域性、色々なお宅があるので、絶対100%ドイツがこう!という事ではなく、ここで書いていることは「おおむね多くのドイツの家」と考えていただければと思います。
これからドイツに留学、移住、引っ越す方は参考にしてみてくださいね。
1)Haustüren:玄関ドアが分厚い&自動ロック!鍵を忘れると悲惨なことに

まずは、エントランスから。
ドイツの家のほとんどが、平垣やフェンス、木などで「ここからここはウチの敷地!」とわかりやすく区別されていることが多いのですが、大抵はフェンスを開けて敷地内に入り、家の玄関ドアへやってきます。
ドイツの家の玄関ドアは、日本に比べてとても分厚く、しっかりとした造りになっています。
防音性や断熱性が高く、セキュリティ面では安心感がありますが、問題は自動ロック機能。
ドイツの玄関ドアは、一度締めると自動でロックがかかり、鍵無しでは外から中へ入ることができません。
私も何度かやらかしてしまい、一度は夫が出張中に家に入れなくなり、義両親に助けてもらう羽目に…。
もし鍵専門の業者を呼ぶと、200〜500ユーロ ほどかかるので要注意です。
日本で生活していた時は鍵を持って外へ出てドアの鍵を外からかける、というのが通常だったので、鍵を忘れて外へ出ても「あ、鍵忘れた」と言って中へ戻ることができますが、ドイツではこれができず、中に鍵を置いてきたまま締め出されると言う罰ゲームのような状況にさらされます。
重厚で音漏れも少ないドイツの分厚い玄関ドアはメリットもあるとは思いますが、個人的には、このドイツの自動ロック玄関ドアにはなだ慣れません><
2)Heizung/klimaanlage:夏はエアコンが無い!冬は独特の「ハイツング」!温度調節・空調が難しい

カラッとして日が長いドイツの夏は好きですが、ここ数年は35度以上の気温になることも多いのがドイツの夏の現状です。
湿気が少なく比較的涼しいためか、ほとんどのドイツの一般家庭にはエアコンがありません((((;゚Д゚))))
※デパートやショップなどにはアリ。レストランは場所による。
日中はシャッターを締めきって部屋の中を暗く涼しくし、扇風機で暑さをしのぐ人が多いのですが、窓に設置するタイプのエアコンを取り付ける人や、新築の一軒家にはエアコンが設置されたりと、エアコンを買う人も増えているのも現実です。
また、ドイツの暗くて寒くて長い冬は想像がつくかもしれませんが、家の壁は玄関ドア同様に重厚な造りなので家の中が非常に寒い事は少ないのですが、ほとんどのドイツの家には白い鉄パイプが蛇の目になっているデザイン(箱型もアリ)の「Heizung(ハイツング)」と呼ばれるヒーティングシステムが導入されています。(下写真)

パイプの中は色々なようですが、温水、蒸気、オイルなどがパイプの中を通り、温めるヒーティングシステムで、この「Heizung」にはダイヤルが付いており、ダイヤルを回して温度を低から高に調節することができます。
ただし、この「Heizung:ハイツング」は固定されていて動かせないため、家具の配置が制限されるのがちょっと不便。
殆どの場合、トイレやバスルームを含む各部屋にこの「Heizung」が設置されているのですが、個人的にはアメリカのようなセントラルヒーティング(セントラルエアコンディション)のシステムの方が好きです。
見た目もスマートでなく、夏は邪魔なだけなので、個人的にはこのヒーターシステムを何とかモダン化して欲しいと願っています。
日本も地域差はあると思いますが、部屋ごとに冷房・暖房を使用する家が多いと思うので、はねうさ夫が冬に日本に来るとトイレで凍えていますw
3)Küche:ドイツで家を買う・借りるとキッチンが無?!賃貸でも「キッチンは自分で設置」が基本

ドイツで賃貸アパートを借りると、「キッチン付き」と思いきや、キッチン設備が一切ない物件も少なくありません。
これは、ドイツではキッチンが「家具扱い」されるため(?!)で、家を借りる際には自分でキッチンを設置しなければならないことも。
「家具付き」と書いていない賃貸アパートを借りると、キッチンが付いていません。
火を使わない「カルトエッセン」と呼ばれるメニューばかりで殆ど使用しないピカピカのキッチンは「ヒトサマにお見せする素敵な家具の一部」と考えているドイツ人は一定数います。
これは家も同様で、家を買う、アパートを買う・借りる場合、キッチンの設置は基本的にその部屋(家)に住む人の責任において取り付ける必要があるのです。

前の住人から家を買う場合や賃貸を借りる時に、前の住人から「キッチンを300ユーロで買わない?」等という打診がある場合も。
ドイツでWG(シェアハウス)を借りる場合を除き、新生活を検討をしている方は、家具付きか家具無しかをよく確認して借りることをお勧めします!
4)Kühlschranke /Gefrierschranke:ドイツの冷蔵庫はビルトインが主流!冷凍庫がないことも


キッチン話題の流れで、ドイツの冷蔵庫事情についても書いておきます。
おそらくドイツだけでなく欧州全般の冷蔵庫がそうかもしれませんが、ドイツの冷蔵庫は、デザインを重視したビルトイン型が多いです。
多くは、木目調や色のついた家具風デザインのキッチンが多く、その一環として「冷蔵庫がある」という概念のように感じます。
棚の中に冷蔵庫や食器洗浄機が組み込まれているイメージです。


よって、必然的に、冷蔵庫のスペックが低いものが多いです・・・。
よく冷えない、霜が付きやすい、冷凍庫が付いていない(!)もちろんビルトイン冷蔵庫には製氷機や自動製氷システムはついていません。
日本のような食材の鮮度を保つ超最新モデルの冷蔵庫やアメリカの超どデカイハイテク冷蔵庫のような冷蔵庫は殆どドイツの家庭では見たことがありません。
冷凍食品をよく使う人は、別途冷凍庫を購入するのが必須かもしれません。
5)Kleiderschränke:作り付けクローゼットが無い!収納家具は自分で用意


私たちの家の間取りにはクローゼットや物置がありません。
始めは「アパート暮らしだからそういうデザインなのかな?」と思っていました。
しかし、義理両親の家にもありませんし(ケラーや保存庫のような部屋はあります)、どのお家へ遊びに行ってもいわゆる買ってきた外付け家具としての「洋服タンス・クローゼット」が置いてあります。
以前、我が家のクローゼットがボロボロなので新しいモノを買おうと、色々な家具屋さんへ行ったのですが気に入ったデザインの物がないのでドイツの家の収納事情を少し調べたところ、やはりほとんどの家では衣類をしまうクローゼットや家具を追加購入し、部屋に置く方が多いことが分かりました。



小さめの部屋を「ウォークインクローゼット」として改造する人もいますが、部屋数が多くないとできませんね。
ドイツの家って本当に箱だけ、というかシンプルなんだなぁと実感。
ただし、逆を言えば、わざわざ収納家具を買う必要がある、という事になります。
家具を置くことを前提で家やお部屋の間取りを見ないと、空間の使い方や収納する物などを色々と考える必要があり、「効率悪いな・・・」と感じます。
個人的には、お部屋にはあまりごちゃごちゃと物を置きたくない方だけど、どうしても必要なものと言うのはあるものだし、それを入れるクローゼットが作り付けで存在し無いのは納得がいきません。



なぜ冷蔵庫や食器洗浄機はビルトインで、クローゼットは作り付けではないのか?・・・謎が多い。
「シンプルな部屋に最低限の収納がある日本の住宅って実は便利だったんだな…」と実感しています。
6)Badezimmer/ WC:ドイツのトイレはすっきり&掃除しやすいデザイン!


ここまでドイツの家に関する色々なトピックをディスってきましたが、ここからは名誉挽回ですw
ドイツのバスルームの素敵なところは、大抵のトイレはタンクが壁にビルトインされており、見た目がすっきりしています。
もしかしたら、先ほどの冷蔵庫や食器洗浄機をビルトイン・・・と言うのとコンセプトは似ているのかもしれませんが、すっきりと見える/見せることができるので、空間に統一感がうまれます。
また、便器自体が壁付け式になっていることが多いため、床との接地面がなく、掃除がしやすいのもメリット!


近年、日本はトイレのフラッシュ「流す」はボタン式が多く、遠隔操作で流すレバーが作動していますが、基本的にはタンクの横にレバーが付いていて、それを動かして水を流すものが多いと思います。
ドイツのトイレの場合、ほとんどの場所で、トイレの後ろの壁に大小2枚のパネル(丸だったり四角だったりデザインは様々)があり、それを押すと水が流れます。(以下写真は丸型のフラッシュパネル、上記写真は四角のフラッシュパネル)
または、床直立式のトイレの場合は、トイレのタンクの上にプッシュ式のボタンやパネルが付いていることもあります。


最近はタッチレスのパネルもあり、トイレの後ろの壁に設置されているパネルに手をかざすと水が流れるトイレもあります。(フランクフルト国際空港参照w)
7)Badheizkörper:タオルウォーマー(タオルヒーター)でタオルが乾きやすい!
タオルウォーマー(タオルヒーター)は、ドイツのバスルームでよく見られるバスルームアクセサリーです。
バスルームヒーターまたはタオルを乾燥させるハシゴ型のラジエーター「Badheizkörper」または「Handtuchwärmer(trockner)」等の呼び名の、濡れたタオルが乾きやすくバスルームが寒くならない工夫がしてあります。
例:下写真手前のシルバーの棒状のヒーターがそうです


Badheizkörper(タオルウォーマー)の特徴
- 機能:タオルを温めたり、乾かしたりするだけでなく、バスルーム全体の暖房としても使われる。
- デザイン:はしご型(ラダー型)が一般的で、壁に取り付けられている。
- 熱源:
- セントラルヒーティング(温水式): 家全体の暖房システムとつながっていて、冬の間に稼働する。
- 電気式(Elektrisch): 独立して稼働し、必要なときだけONにできる。
日本ではあまり一般家庭に普及していませんが、ドイツやヨーロッパでは標準的な設備の一つで、特に寒い季節には、タオルがふんわり暖かくなるので快適です❤
ちなみに余談ですが、ひと昔前の一般的に古~いドイツのアパートにはお風呂が無い事も多いです。
どこにお風呂があるのかというと、キッチンの引き出しからシャワーやバスタブを引き出して体を洗うシステムの「リアル・ビルトイン・バスルーム」的?!なお部屋もあったそうです(怖)
8)Fenster:ドイツの2Way式『ドレーキップ窓』が凄すぎる!


高温多湿に加え地震災害などが多い日本の自然災害事情を考えると、日本の住宅の場合は、窓は横にスライドして開閉する、いわゆる『引き窓・引き戸』が一般的ですが、隙間風が入ってくることも多く、気密性はあまりよくありません。
寒さの厳しいドイツの住宅では、ほどんとが「ドレーキップ窓」と呼ばれる2Way式の窓が採用されています。
「ドレーキップ窓」は、1つのハンドル操作で「内開き」と「内倒し」の2通りの開け方ができる仕組み。
- ハンドルを上にすると、窓が少しだけ内側に傾き、換気ができる
- ハンドルを横にすると、窓が大きく内開きになるので、掃除がしやすい


ドイツ語でDrehen(回す)とKippen(傾ける)を組み合わせた造語の「ドレーキップ窓(Dreh-kipp-fenster)」。



めちゃくちゃ便利!
多くのドイツ人は、家の空気を循環させる換気が大好き、かつ常に窓ガラスをピカピカにお掃除している(したい?)のか、窓掃除にも換気にも適したこのドイツの窓はまさにドイツ人の生活スタイルにピッタリなのです。
この窓のおかげで、冬場の結露防止や定期的な換気が簡単にできるので、日本にも導入してほしいくらい便利です!
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