こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。
西と東が交差する街、サラエボ。
様々な文化が交わるボスニア・ヘルツェゴビナの首都での食事は、ただの食事ではありません!
この記事では、地元の名物「Ćevapi(チェヴァピ)」を堪能できる伝統的なレストランから、オシャレながらカジュアルなイタリア料理、洗練されたインターナショナルなレストランまで、私と地元出身のガイドさんからおすすめされたサラエボのレストランを厳選してご紹介します。
ボスニア・ヘルツェゴビナの食事・食文化について
美しい自然と豊かな歴史を持つボスニア・ヘルツェゴビナの料理は、約300年にわたるオスマン帝国の統治の影響を強く受けています。
「ボスニアンコーヒー」と呼ばれるコーヒーも、トルココーヒーとよく似ています。
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特に肉料理が主流で、仔牛肉などの良質な肉を比較的安価で楽しむことができますが、新鮮な材料とハーブ、スパイスを用いた料理が日常的に楽しまれています。
もちろん
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ミックスグリルも最高😍😋
ボスニア🇧🇦ヘルツゴビナを若干馬鹿にしていた夫は「生活スタンダードのボトムが高くてビックリした!盛り付けも美しい😍」と大興奮。さらに月曜日なのに結構な人数が外食している🤔#食いしん坊 #はねうさバルカンの旅2024 #ヨーロッパ旅行 https://t.co/Z7DgfE1zHn pic.twitter.com/ttohNS7FLl
ムスリム(イスラム教徒)の多いサラエボでは、豚肉を扱う店は少なく、主に羊肉や牛肉がよく食べられています。
サラエボを代表する料理として、バルカン各国で見られる「チェヴァプチチ(チェヴァピと呼ばれる)Cevapcici」や、バルカン風ハンバーグの「プリェスカヴィッツァ(Pljeskavica)」があり、これらはソムン(Somun)と呼ばれるモチモチの白パンと一緒にタマネギやヨーグルトを添えていただきます。
“sarmak”というトルコ語で「包む」という意味から派生した「サルマ(Sarma)」というブドウの葉やキャベツでブルグルやお米等の穀物や挽肉とスパイスの具を巻いた料理で、日本でいうロールキャベツ的な料理もあります。
また、魚料理も豊富で、特にサラエボ郊外のハジチ(Hadžići)には養鱒場がありますが、アドリア海産の魚介も人気がありますが、シーフードはお肉料理と比べて比較的価格がお高め。
シーフードは、「オラダ(黒鯛)Orada」や「ブランツィン(スズキ)Brancin」、「カラマリ(イカ)Kalamari」、「オクトプス・サラータ(Oktopus salata)又はサラータ・オド・ホポトニッツェ(Salata od hobotnice) たこのサラダ」などがあります。
バルカンと言えば美味しい野菜ですが、サラダ類も豊富です。
レタス、タマネギ、トマト、キュウリ等の上に羊のチーズをまぶした「ショプスカ・サラータ(Sopska salata)」やキャベツのサラダ「クープス・サラータ(Kupus salata)」など、新鮮な野菜を使ったサラダが人気です。
サラダは通常、ドレッシングで味付けされています。
ドイツのキャベツサラダの様な、酸味のあるさっぱりとした味付けで美味しいし、お肉との相性も良いです♪
ボスニア料理は、シンプルながらも豊かな風味が特徴で、新鮮な材料とハーブ、スパイスが使われていますので、特定のスパイスやハーブが苦手でない場合には、全体的に日本人の口に合うと思います。
すごく辛い食事もほとんどありませんでした。
また、調べていて分かったのですが、トマトのことを「パラダイズ(Paradajz)」、 じゃがいものことを「クロンピール(Krompir)」と言うようで、オーストリアドイツ語、または私の住む南ドイツ出身だと想像できる単語などもあり、ここでもかつてのオーストリア=ハンガリー時代の形跡を感じ取ることができます。
ご参考までに、パラダイスの事は以下の記事でも書いています(笑)
サラエボ一番と言われるチェヴァピとBBQのレストラン:Ćevabdžinica Petica Ferhatović
ガイドさんがイチオシしてくれたこのボスニアBBQのレストランは、大変人気でいつも満席。
Ćevabdžinica Petica Ferhatovićはサラエボで非常に人気のあるレストランで、特に「Ćevapi(チェヴァピ)」(ボスニアの伝統的なミニケバブ)で知られています。
Ćevabdzinica “PETICA” Ferhatovićはバシュチャルシヤの中心部にあるので観光のついでに立ち寄れるのも便利。
この家族経営のレストランは、サラエボで冬季オリンピックが開催された 1984 年にオープンしたそうですが、Ferhatović(フェルハトヴィッチ)という姓は、最初のケバブ店がサラエボにオープンした1957年以来知られているそうで、多くの人の意見では、ボスニア・ヘルツェゴビナ初のケバブ店であると考えられているそうです。(公式ホームページより)
また、リーズナブルな価格も魅力の一つです。
私たちが行った時には満席でしたが、店員さんが「直ぐにテーブルを片付けます」と言ってくれ、超ラッキーなことに席に着けそう・・・だったのですが、ビール命のはねうさ夫が「このレストラン、何かがおかしい。女性客の大半はスカーフ被ってるし、誰もビールを飲んでいない。BBQレストランなら誰かビールは注文するだろう。もしかしたらお酒を提供していないのかも」と不信感を示したため、退散する事となってしまいました(泣)
お酒も一緒に楽しみたい方は、ランチに行くなどして夕食は別の場所で食べた方が良いかもしれません。
私たち夫婦は夕食時に食事と一緒にお酒を飲むため、ディナーで行くレストランのドリンクセレクションにはウルサイはねうさ夫…
とは言え、サラエボに訪れた際に、地元料理を味わいたい方にとって外せないスポットだと言えるでしょう。
ボスニアのソウルフードと言えばチェヴァピ!チェヴァピと言えばジェーリョ:Ćevabdžinica Željo
Ćevabdžinica Željoはサラエボで超有名なĆevapi(チェヴァピ)専門のレストランです。
Ćevapiは、小さな挽肉のソーセージの通称ミニケバブで、通常ピタパンのような平らな白パン「somun」に挟んで、玉ねぎやサワークリームなどの付け合わせと一緒にいただきます。
お店の名前はサラエボのプロサッカークラブの名前に由来しているらしく、看板やロゴにサッカーボールの絵が付いていて分かり易いです。
Željoは人気過ぎてサラエボ市内に複数の店舗があるほどで、地元の人々はもちろん、観光客にも人気があります。
Ćevapiと手頃な価格で、いつも賑わっていますが、こちらもどちらかと言えば軽食というかランチ向き、または1人でふらっと入るお店の印象でした。
バスターミナルからすぐのチェヴァピとグリルのお店:Ćevabdžinica “Zmaj “ stanica【番外編】
サラエボに来たら食べたい物や行ってみたいレストランは沢山あると思いますが、番外編的に、このバスステーションと鉄道駅からすぐ近くのĆevabdžinica “Zmaj “ stanicaも書いておきます。
お腹が空いていたからという理由と、サラエボに到着して一番初めに食べたチェヴァピだったからかもしれませんが、ボスニアヘルツェゴビナで食べたチェヴァピで、このレストランのものが一番おいしかったです(笑)
レストランは結構広く、グリル料理はすべて直火調理ですごくおいしかったです。
ソムンも、外側は炙ってあって香ばしく、中はモチモチで美味しかったです。
価格も当然旧市街地から離れている事もあり、リーズナブルでした。
サービスは若干スローな点はあったものの、サラエボのバスターミナルや鉄道駅近くでこのお店を見かけたら、ぜひ行ってみてください。
フレンドリーな店員さんがいる伝統的なボスニア料理レストラン:Dženita Ur
ガイドさんから「このレストランは良心的価格で美味しいボスニア料理を出しているし、お酒も提供していてクレジットカード払いもできる」と聞いていたのでこちらのお店に行ってみる事にしました。
チェヴァピもメニューにあり、食べましたが、私の中では一番ではなかったので、チェヴァピ以外のボスニア料理を試すにはバリエーションもあっておススメです。
ちなみに、同じフリーツアーに参加していたベジタリアンというペルー人姉弟もここで食べていました(笑)
バルカン料理はなかなかベジタリアンオプションが少ないですが、野菜のグリルなどもあるので悪くないと思います。
私たちが注文しようとしたものが品切れという事で、フレンドリーな店員さんのおススメで、ダルマ(パプリカの肉詰めとその他ボスニア料理の盛り合わせを提案していただき(上写真)、とても美味しかったです。
ボスニアの伝統的なインテリアと手料理で人気のレストラン:Dveri
先ほどご紹介したにDženita Ur隣接している超人気のボスニアレストランDveri。
Dveriはサラエボの旧市街地にある、隠れ家的なレストランで欧米人旅行者からとても人気がありますす
このレストランは、歴史的な建物とボスニアンなユニークなインテリア、雰囲気のある店内で知られていて、ロマンティックなディナーや特別な夜にぴったりの場所です。
何と言ってもとても小さなレストランなのに人気があるため、なかなか入れないらしい(私たちは入れず)。
Dveriは小さなレストランかつ、とても人気なので、特に週末や観光シーズンには混雑することがあるため、事前に予約をすることをお勧めします。
Dveriはボスニア料理とインターナショナルな料理の両方があるので、特に欧米からの観光客に人気があるのも頷けます。
地元の食材を使ったホームメイドの料理が特徴で、ボスニアワインやカクテルも楽しめます。
人気料理は、ボスニアの伝統的な「Teleća čorba」(仔牛のスープ)や「Punjeni patlidžan」(ナス焼き-ベジタリアン)、さらに他の肉料理もあり、シーフード料理もあります。
ちなみに、サラエボでは定番スープがあります。
「Teleća čorba(仔牛肉が入ったスープ)」と「Begova čorba(チキンとオクラのスープ)」。
どちらも間違いなくおいしい!
公式ホームページからメニューなどをご覧いただけます。
サラエボで食べたドルマの中で一番のおいしさ:Aščinica Stari Grad
フリーツアーのガイドさんが「朝食に行くならこのお店をお勧めする。このお店は地元民に超人気なんだけど14:00には閉まってしまうから気を付けてね」と言われ、ブランチに行ったのがAščinica Stari Grad。
ドイツ人のはねうさ夫は、「これが朝食?ちょっと今食べたいとは思わないから他へ行こうよ」と拒否反応を示しましたが、強行して一緒に入りました。
私が達が行った時間は朝食と言うには少し遅い時間の昼食というには少し早い時間の10:00前位だったと思います。
敢えて食堂、と言わせていただきますが、この食堂は、毎日日替わりで違うメニューを提供していて、デリのようなスタイルで、指差しで食べたい物をお願いし、席を選んで待っていると、テーブルまで持ってきてくれるスタイルです。
ボスニア料理の味付けは比較的まろやかで素材の味を生かしたものが多く、辛いとか味が濃いとかオイリーという事も少なく、日本人の口に合うと思います。
お米を使った料理があるのも、私にはポイントが高い!
この食堂のドルマと肉汁?がライスと相まって、めちゃくちゃおいしかったです♪
そして、ボスニア滞在中に何度かドルマ(パプリカの肉詰め)を食べたのですが、個人的には、この食堂のドルマが一番おいしかったです♪
家族経営の伝統的な食堂という雰囲気で、英語ができる娘さんが色々とお料理を説明してくれ、お会計もかなりリーズナブルでとても良かったです。
サラエボにまた行くことがあれば、この食堂には絶対また行きたいと思っています。
はねうさ夫のように、「朝一番でボスニア料理はちょっと・・・」という方には、14:00にお店が閉まってしまうので、ランチに行くのをお勧めします。
カジュアルなのにハイクオリティなイタリアン:Nostra Cucina
Nostra Cucinaは、サラエボの「永遠の炎」からほど近い場所にあるイタリアンレストランです。
「サラエボでイタリアンレストラン?」と思う方もいるかもしれませんが、サラエボにはクオリティの高いイタリアンレストランが何件もあります。
サラエボのイタリアンレストランが美味しい理由には、新鮮な地元食材の豊富さ、ボスニアとイタリアの歴史的なつながり、熟練したシェフたちの存在、そして多文化都市としての環境が挙げられると想像しています。
サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)だけでなく、モンテネグロやアルバニア、北マケドニア、クロアチア、スロベニアなどの今まで旅行したバルカン諸国でいただいたイタリア料理のクオリティは高く、これらの旅行先でイタリア料理にトライしてみるのもおススメ♪
Nostra Cucinaは、メイン通りから建物のゲートの様な場所をくぐった場所にあるので、少し見つけにくい場所にあるのですが、そこがまた隠れ家風で良いです。
ユニークでオシャレなインテリアや、かわいいテラス席もあり、居心地がいいのに高品質で独創的なイタリア料理が楽しめるのが魅力的でした。
サラエボの🇮🇹レストランでランチ。
— はねうさぎドットコム (@haneusagi_com) June 27, 2024
海老とペストのリゾット、グリル茄子とズッキーニでチーズを包んだ温かい前菜、ミックスサラダとサンペレグリノで合計€15程😋
🦐はゴロゴロ入ってるし盛付けも綺麗で満足😍
BiHはまだまだ外食はリーズナブルだから旅先としてはとても良い💖#はねうさバルカンの旅 pic.twitter.com/AUiLczalo2
それなのに価格は感覚的にドイツの半額程度とリーズナブル、かつドイツのなんちゃってイタリアンより美味しい!wこのレストランだけでなく、サラエボで色々なイタリアンレストランを試してみる事をお勧めします。
同じ通り沿いにある「Restoran Tavola」というイタリアンレストランも高評価のようです。
ワインが豊富で落ち着いた雰囲気:The Four Rooms Of Mrs. Safije
サラエボのモダンなダイニングを代表するレストランで、外交関係者などが良く利用するらしいレストラン。
ヨーロッパ&地中海料理とインターナショナル料理を繊細に組み合わせたフュージョンメニューがあり、エレガントな内装と洗練された雰囲気です。
予約することをお勧めします
公式ホームページ上のメニューを見ればわかりますが、価格はユーロ換算で約半分ですので、他のサラエボのレストランよりは高級なことが分かります。
とは言え、ドイツを始め、他の西ヨーロッパで同クオリティのフュージョン料理をいただけば、もっと高額になることは間違いないと思うので、落ち着いた雰囲気の中で洗練されたお料理を食べてみたい方にはお勧めです。
ワインの種類も豊富で、良質なお肉料理を楽しむことができます。
食事前や食事後の一杯に!サラエボのビアホール:Sarajevo Brewery
実は、サラエボにはビールの醸造所もあります。
Sarajevo Brewery(サラエボ・ブリュワリー)は、サラエボにある有名な醸造所で、1864年に設立され、サラエボの歴史的で文化的なランドマークの一つとなっています。
特に「Sarajevsko」ビールは、このブリュワリーの代表的なブランドで、地元の人々だけでなく、観光客にも人気の高いビールです。
また、このブルワリーはサラエボ包囲中に市民の水の供給源としても重要な役割を果たしました。
お店の方に聞いたところ、サラエボ包囲中に建物への大きな家今日は無かったそうで、現在のビアホールも創設以来のオリジナル(現存そのまま)だそうです。
このブリュワリーにはビアホールがあり、ビールと一緒に食事も提供しているのですが、正直に言うと、ここでの食事はあまりお勧めしません。
おススメのレストラン記事なのに。お勧めしないという意味不明な内容ですみませんw
まず第一に、サラエボ出身のツアーガイドさんから「ビールは美味しいしビアホールの雰囲気も良いけど、食事はOKレベルかな…他で食べた方が良いよ」と聞いていました。
ですが、宿泊先から近かった理由と、ビールだけを一杯飲んで別のレストランへ移動する予定でしたが面倒くさくなり、そのままビアホールで食事をしました。
はねうさ夫はステーキ、私はイカのグリルを注文したのですが、イカはグリルではなくフライ、はねうさ夫も何度もしつこくウェイターさんにお肉の焼き加減を説明して確認したにも関わらず注文通りではなく、ウェイターさんから「食事はどうでしたか?」と聞かれた時に「十分満足するレベルではなかった」旨をやんわり伝えたら、無視されました。
まるで私たちのコメントが無かった事のような振る舞いで非常に驚きました((;゚Д゚)それはダメでしょう・・・
以前、チェコへ行った時にお料理に関して似たようなことを、とあるレストランで経験していて、その時ウェイターさんにやんわり伝えた時は神対応だったことがあり、その時の対応と比較してしまったはねうさ夫は、あまりにも腹が立ったようでオンラインレビューで★一つをつけていました(苦笑)
ビールは美味しいし、ビアホールの雰囲気はすごく良いのに、サービスとお料理はイマイチなので、こちらのビアホールでは、飲み物だけを注文するか、おつまみ程度のポテトフライなどを注文することをお勧めします。
ちなみに付け合わせについていたポテトはかなり美味しかったです(笑)
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