こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。
中央ヨーロッパに位置するチェコ共和国の首都、プラハ。
人口約120万人を抱えるこの都市は、「千の塔の街」として知られています。
その名の通り、美しい塔が都市全体に点在し、歴史的な教会や城、宮殿などが立ち並んでいます。
これらの塔は、様々な時代に建てられ、プラハの独特の景観を形成しています。
まるで童話の世界のようなこの街は、中世の情緒あふれる歴史的建造物や古城の魅力的な景色で、多くの観光客を魅了しています。
そんなプラハの観光名所やおすすめスポットを紹介します。
【チェコ共和国について】歴史や基本情報
プラハを訪れる前に簡単にチェコ共和国の歴史を把握しておくと、より一層観光を楽しめると思います。
なのでちょっとウンチクを(笑)
チェコ共和国の歴史は古く、独自の文化がはぐくまれてきたにもかかわらず、隣国の紛争に巻き込まれることが多かった国。
チェコ共和国は、中央ヨーロッパに位置する国であり、その首都はプラハです。
通貨はチェコ・コルナ(CZK)で、公用語はチェコ語。
チェコ共和国の面積は、日本の面積の約1/4程度。
近年、観光地化したプラハは、英語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語、スペイン語など様々な言語が飛び交いますが、私が初めてプラハに行った2010年時には、まだレストランで英語はさほど通じませんでした。(そう考えるとプラハの発展ぶりには驚くばかり)
チェコ共和国の歴史は古く、中世にはボヘミア王国として知られ、その後、オーストリア=ハンガリー帝国の一部となりました。
第一次世界大戦後、独立を達成し、チェコスロバキア共和国として独立国家となりましたが、1938年に、アドルフ・ヒトラー率いるドイツ軍によって占領され、チェコスロバキアは解体されてしまいます。
第二次世界大戦後はチェコスロバキア共和国が復活。
しかし、ソ連軍の侵略に会い、プラハは社会主義国チェコスロバキアの首都となります。
元々チェコ人とスロバキア人は別民族で別の言葉を話していたこともあり、衝突があったようなのですが、1993年にチェコとスロヴァキアが分裂し、プラハはチェコ共和国の首都となりました。
宗教的には、キリスト教が主流であり、カトリック教会が広く信仰されていますが、プロテスタントや無宗教の人々も多くいます。
文化的には、チェコはヨーロッパの中でも豊かな文化遺産を持ち、バロック様式の建築や美術、音楽などがあげられ、文学、映画、舞台芸術なども盛んであり、多くの文化的イベントや祭りが行われています。
チェコ共和国は2004年5月にヨーロッパ連合(EU)に加盟し、経済成長を続けています。
私は7年ほど前に一度プラハを観光しており、とても美しく芸術性の高い建物が密集していて、おとぎ話に出てくるような街並みに感動したのを覚えています。
1. プラハ城ははずせない!行き方とチケットの種類(Prague Castle)
プラハに行ったら必ず訪れたいのがプラハ城です。
プラハ城は、チェコ共和国の首都プラハに位置する世界遺産の一つであり、プラハのランドマーク的存在。
世界最大の古城として知られています。
9世紀に建設が始まり、歴代のチェコ国王や神聖ローマ帝国の皇帝の居城として使用されてきました。
現在では、チェコ共和国の大統領府も置かれています。
城内には、聖ヴィート大聖堂、旧王宮、黄金の小路などの歴史的建造物が多数あります。
これらの建物は、中世から現代に至るまでのさまざまな建築様式が融合しており、芸術性の高さが魅力です。
また、美しい庭園や広場、衛兵の交代式も見どころです。
観光客は、城の内部を見学したり、敷地内を散策したりすることで、プラハの歴史と文化を深く感じることができます。
歴史や宗教に興味がない方でも、多くの魅力を楽しめますよ♪
時間が限られている場合でも、まずはプラハ城に行ってみましょう。
プラハ城への行き方
行き方はいろいろありますが、徒歩で旧市街地方面からカレル橋を渡って行くと、カレル橋の雰囲気を堪能した後にお城を見ることができるので、個人的には旧市街地からカレル橋を通っていくのがオススメです。
カレル橋を渡ってからは石畳の坂道になっており、距離もあるので歩くのが苦でない方には良いと思います。
私たちはプラハ城側のホテルに泊まっていたので、北門からから入場し、場内の西側から東側へ向かって観光し、石畳の階段を下りて、最後はMánes Bridge (Mánes most)を渡って、ユダヤ人街へ抜けるというルートにしました。
あまり歩きたくない方は、22番トラムを利用してお城の近く(Prazsky hrad)で降りてから行くか、メトロAラインを利用してMalostranska駅で降り、そこからOld Castel Stepsを登っていくと直接お城の門にたどり着けます。
すべての門の入口の前ではセキュリティーチェックがありますから気を付けてくださいね。
プラハ城はお城だけがあるわけではなく、大聖堂や教会、広場などを含めた巨大な複合施設となっていますので、見学時間は余裕を見て観光しましょう。
早朝にいってゆっくり巡り、見学の後に旧市街地などへ出てランチするのがオススメです。
一番人気がある聖ヴィート大聖堂はチケットなしでも入場することができますが、見学できるエリアに制限が設けられています。
聖堂だけを軽く見たい場合はチケットを購入する必要はないかもしれませんが、城内をじっくり見て回りたい方はチケットを購入しましょう。
プラハ城内でも人気のスポット聖ヴィート大聖堂(St. Vitus Cathedral)
一番人気の聖ヴィート大聖堂の入り口では長い列ができます。
聖ヴィート大聖堂は、プラハ大司教の司教座聖堂で、プラハ城の内側に位置しています。
多くのチェコ代々のボヘミア王の墓を有するゴシック建築の大聖堂で、チェコで最も大きくて重要な神聖な場所。
大聖堂の中はとても広いので、見学時間には余裕をもって出かけましょう。
また、プラハの聖ヴィート大聖堂はステンドグラスが美しい事でも知られています。
大聖堂の中には、日本でも人気の高いアルフォンス・ミュシャがデザインしたステンドグラスがあります。
これは、聖キリルと聖メトディウスに捧げられたもので、色彩豊かな装飾が特徴です。
大聖堂の北側に位置し、訪れる際にはぜひ鑑賞してほしい美術品の一つです。
ミュシャの独特なアール・ヌーヴォーのスタイルがよく表れています。
プラハを訪れる際には、この美しいステンドグラスも見逃さないようにしたいですね。
7年前は女一人旅の貧乏旅行でしたので、プラハ城のチケットは購入せずに大聖堂だけ入場し、庭園を散策したのを覚えています((((;゚Д゚)))
プラハ城のチケットの種類
プラハ城への入場チケットは8種類あります。
入場できる箇所の種類によって入場料金が違います。
私たちは「プラハ城Aコース」(大人350コルナ)を購入しました。
「プラハ城Aコース」で入場できる箇所は以下
Prague Castle – Circuit A
St. Vitus Cathedral, Old Royal Palace, exhibition “The Story of Prague Castle”, St. George’s Basilica, Golden Lane with Daliborka Tower, Powder Tower, Rosenberg Palace
ちなみに「プラハ城Bコース」は大人250コルナで、St. Vitus Cathedral, Old Royal Palace, St. George’s Basilica, Golden Lane with Daliborka Towerをまわれるコースになっています。
あまり時間の無い方は「プラハ城Bコース」でも十分楽しめると思います。
開園時間やお城内のマップなど詳しくはプラハ城の公式サイトでご確認ください。
チケットに関しては、以下英語サイトのトップ画面から>Ticketsを選び、料金表(Price list)のところからJapanese(日本語)を選ぶとPDFで料金表を見ることができます。
〇プラハ城公式サイト
https://www.hrad.cz/en/prague-castle-for-visitors
2. 絶景スポット!カレル橋の魅力と楽しみ方(Charles Bridge)
プラハきっての観光名所で、プラハに行ったら渡らない人はいないと言っても良いかもしれません。
カレル橋は、プラハを流れるヴルタヴァ川に架かる歴史的な石橋。
14世紀に建設され、長さは約516メートル、幅は約10メートルあります。
ゴシック様式の橋で、チェコ王カレル4世の命により建設されました。
プラハ城を背景にカレル橋から撮る写真が人気です。
カレル橋の特徴:
- 彫刻:橋の欄干には30体のバロック様式の聖人像が並び、これらは17世紀から18世紀にかけて追加されました。これらの像は、カトリック教会の聖人や伝説の人物を描いています。
- 観光スポット:橋の上からはプラハ城、旧市街、聖ヴィート大聖堂などの美しい景色を眺めることができます。また、観光客や地元の人々で賑わい、露店、大道芸人、音楽家などが観光客を楽しませています。
- 混雑:特に昼間から夜にかけては非常に混雑しますが、早朝や夜遅くには比較的静かで、ゆったりと散策を楽しむことができます。
- 橋塔:橋の両サイドにはゴシック様式の橋塔があり、塔の上からはプラハの全景を一望できます。
カレル橋はプラハを訪れる際には外せない観光スポットで、その歴史的価値と美しさから、多くの観光客に愛されています。
昼間のカレル橋も素敵ですが、夜になるとプラハ城一帯がライトアップされ、異なる美しさが見られるので、朝と夜の両方に訪れることをお勧めします。
3. プラハの街360°展望できるペトシーンの丘で絶景を!(Petřín Hill)
私たちが泊まっていたホテルから徒歩圏内でしたのでペトシーンの丘にも行ってきました。
ペトシーンの丘は、プラハの中心部に位置する標高327メートルの緑豊かな公園で、地元の人々や観光客に親しまれています。
1891年に建てられたペトシーン展望タワー(夜もライトアップされ、旧市街地からタワーが見えます)に上ると、プラハの美しい景色を一望でき、パリのエッフェル塔に触発されてデザインされたのが特徴です。
タワーの見た目はエッフェル塔をショボくしたような感じですが、登ってみたら意外と良かったです。
自然を楽しみながらプラハの景色を堪能できる場所として、多くの人々に愛されていますが、お天気の良い日を選んで上った方が良いでしょう。
また、私たちは徒歩で行きましたが、ペトシーンの丘はケーブルカーで一気に頂上まで行く方法もあります。
但し、ケーブルカーは本数が少なく、チケットが売り切れている場合もあるとのうわさですので、晴れていて体力が弱っていなければ、丘まで歩いて登るのをお勧めします。
ペトシーンのタワーからの眺めは360°(写真上)で絶景!圧巻!です。
さらに、丘には鏡の迷路や美しいバラ園もあり、夏には特に訪れる価値があります。
4. 旧市街広場とカワイイ旧市街地を散策(Old Town Square / Old Town)
プラハの旧市街地広場は、プラハの中心部に位置する歴史的な広場で、観光客や地元の人々にとって人気のスポットです。
旧市庁舎の天文時計やティーン教会、聖ニコラス教会などがあり、観光の拠点となる場所です。
広場では、クリスマスマーケットやイースターマーケットなど、年間を通じて多くのイベントが開催されます。
地元の特産品や工芸品を購入することができますよ。
広場に面した場所に美術館もありますので興味のある方は美術館巡りもお勧めです。
また、第二次大戦の被害も少なかったことから、プラハの旧市街地の多くの建物が中世のまま現存されており、整備されたかわいい石畳の道にカラフルな建物の街を歩けば、誰もが中世にタイムスリップしたかのような感覚になることでしょう。
そして、建物の建築様式も、ロマネスク様式、ゴシック様式、ルネサンス様式、バロック様式、ネオス・タイル、アール・ヌーヴォーなどなど様々で、まるで街全体が建築博物館のようです。
そして、プラハ城を背景にカレル橋を望むことのできるクジジョヴニツカー広場(Křižovnické náměstí)は、市内でも指折りの美しいスポットで、いつも観光客でにぎわっています。
お土産屋さんをはじめとした小さなお店やかわいいカフェ、モダンでオシャレなレストランやカフェも沢山あり、見ていて飽きません。
新旧の建物が街に調和して、独特の活気があります。
また、プラハでは、ほとんどのレストランや観光地で英語が通じます。
もちろん、旧社会主義のニオイがする古い建物やサービスのお店も無きにしもあらずですが、私に問ては、それもまたチェコの魅力です❤
5. 見逃せない!プラハの天文時計のからくりショー(Prague Orloj)
プラハの旧市街地広場に行ったら、ぜひ旧市庁舎の天文時計を見に行ってください。
旧市庁舎は1338年に旧市街行政の拠点として建設されました。
最も古い部分は南翼で、美しいゴシック建築の塔にはベイ・チャペルがあり、オルロジュ(Orloj)と呼ばれるユニークな天文時計が設置されています。
この天文時計は1410年に初めて設置され、世界最古の天文時計の一つであり、現在も稼働しています。
時計はデコレーションや細工が素晴らしく、時を告げる際のからくりが特に有名です。
9時から21時の毎正時に行われる「使徒の行進」では、キリストの十二使徒の人形が動き出し、骸骨の姿をした死神が鐘を鳴らす「からくりショー」が人気です。
時計の中央には、太陽と月の位置、時刻、干支のサインを表示する天文盤があり、その下には月ごとの名前と祝祭日を示すカレンダーディスクがあります。
ゴシック様式とルネサンス様式が融合したデザインは、多くの観光客を魅了しています。
人形たちが窓に顔を出すからくりを一目見ようと、たくさんの観光客が時計の前に集まります。
6. 色々な種類のビールを飲み歩き!ビール好きにはたまらないプラハ
プラハは、ビール愛好者にとって天国のような場所です。
実は、チェコ共和国は世界でも有数のビール消費国で、国民1人当たりのビールの消費量が世界一。
その首都プラハでは、伝統的なビールから地元のクラフトビールまで、多様なビールを楽しむことができます。
お店によっては外にメニュー表が出ているお店もありますが、お店に入る前に価格を確認したい場合には、店内に入る前にメニューを見せてもらい、確認してから入店すると安心です。(ぼったくり対策)
ビールは、本当に美味しくてリーズナブル!
「ヨーロッパではビールより水が高い」と聞いたことがある方はいるかもしれませんが、プラハではまさにお水がビールより高かったです。
プラハのレストラン、バーでは、小さな醸造所が併設されている場合が多く、ホームメイドのビール(いわゆる、クラフトビール、地ビールですね)を堪能することもできます。
プラハで有名な地ビール醸造所とレストランといえば、ウ・フレクー(U Fleků)です。
レストランではビールだけでなく、典型的なチェコ料理を堪能することができ、古い醸造機や設備を見ることができます。
プラハでのパブ巡りのおすすめスポット
- ウ・フレク(U Fleků):
- プラハで最も古いビアホールの一つで、1499年から営業しています。自家製のダークビールが有名で、地元の料理と一緒に楽しめます。
- 公式サイト(英語・ドイツ語・ロシア語・チェコ語)
http://en.ufleku.cz/
- ピルスナー・ウルケル・オリジナル・ビア・エクスペリエンス(Pilsner Urquell: The Original Beer Experience):
- 世界的に有名なピルスナー・ウルケルを提供するパブ。新鮮なビールとともに、歴史ある雰囲気を楽しめます。
- 公式サイト(英語・チェコ語・ドイツ語)
https://www.pilsnerexperience.com/en
- ローカルクラフトビールバー(Local Craft Beer Bars):
- プラハには多くのクラフトビールバーがあり、地元のブルワリーが手掛ける独自のビールを楽しむことができます。
「ビアギークバー(BeerGeek Bar)」や「クラフトハウス(Craft House)」などが人気です。
- プラハビール博物館(Prague Beer Museum):
- プラハのビール博物館では、チェコビールの歴史や製造過程を学ぶことができ、試飲も楽しめます。
- ここでは約30種類のビールを楽しめます。
ミュージアムというより、パブがミュージアムになってしまった、という感じで、ビール好きには見逃せないスポットです。 - ロケーションは、Náměstí míru店と、Smetanovo Nabrezi店の2か所。
- 公式サイト(英語・チェコ語)
http://www.praguebeermuseum.cz/en/
- ビアガーデン(Beer Gardens):
- 夏季にはいろいろな場所でビアガーデンが開かれ、美しい景色を眺めながらビールを楽しむことができます。
レトナ公園(Letná Park)やリグロビー公園(Riegrovy Sady)のビアガーデンがおすすめです。
最後に
プラハの滞在時間によって、観光のモデルコースは変わると思いますが、個人的には2週間くらい滞在したい街です。
プラハは、プラハ城やカレル橋、旧市街広場、聖ヴィート大聖堂など、歴史と美しさが融合した観光スポットが満載です。
ペトシーンの丘からの絶景やユダヤ人地区の深い歴史も見逃せません。
さらに、プラハはビール文化も豊かで、パブ巡りを楽しむことができます。
この美しい街で、様々な魅力を発見してくださいね!
思い起こせば、初めてプラハに行った2010年は、電車チケットのおまけで急きょ行ってみようと思い立った街で、ドイツ観光のついでだったので、2泊しかしませんでした。
そしてなぜかいつも2泊するのですが、もっと滞在したいな~と思う街です。
また、現地に住む、はねうさ夫の友人夫婦と食事や街歩きをして、若いチェコ人の感覚、将来への希望、これからのチェコについていろいろと話を聞くことができ、とても興味深かったです。
ローカルの友人がいると一味違った旅を味わえますね。
国が社会主義から民主主義に変更し、チェコとスロバキアに分かれた歴史のこと、ドイツやフランスなどの西ヨーロッパ諸国に比べると低賃金であったり、教育制度への不満、社会主義時代の概念を持った人間(特に中年~年配の方)と共存することの苦労など、チェコ共和国の現状を自国出身者から聞くことができたのは色々と考えさせられたし、チェコという国にもっと興味がわきました。
日本からは直行便がないので、あまり身近な国ではないかもしれませんが、女子旅、家族旅行、カップル旅行にはもちろんのこと、1人旅でふらりと街歩きするのもオススメです!
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