ドイツの旅をお得に!バイエルンチケットでお出かけしよう

ドイツ鉄道で楽しく旅行

こんにちは!はねうさぎです。

ドイツへ旅行したことのある方は、DBの愛称で親しまれているドイツ鉄道(Deutsche Bahn)にお世話になった方もいるのでは。

スマホやインターネットが普及していない時代には、バックパッカーたちはDBの分厚い時刻表を持って移動したものです。

実は、ドイツ鉄道はドイツの16州それぞれに有効な地域限定チケットを発売しています。

その中でも、今回は私の住んでいるバイエルン州で有効な「バイエルンチケット」についてご紹介します。

ドイツのバイエルン州にいったい何があるの?

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© haneusagi.com
まずは、ドイツのバイエルン州の見どころをお伝えしたいと思います。

ドイツと聞くと、メルセデス・ベンツやポルシェ、アウディ、BMWなどの高級車から始まり、ビールやソーセージなどの食べ物、ブンデスリーガとサッカー大国、ノイシュヴァンシュタイン城をはじめとする特徴的なドイツのお城、ベルリンの壁、ロマンチック街道、クラシック音楽、ナチスの歴史等、人それぞれドイツについて思うところがあるでしょう。

とはいえ、日本人、おそらく他の外国人が想像する「ザ・ドイツ」の街並みや風景の多くは、バイエルン州に集中しています。

バイエルン州は、ドイツ16州ある中でも面積が一番大きな州で、ドイツ南部に位置する自然豊かな地域。

州都はおそらく誰もが一度くらいは聞いたことのある街の名前、そうです、ミュンヘンです。ミュンヘンはドイツで3番目に大きな都市で、サッカー好きなら「バイエルンミュンヘン」という強豪チームを知っている方も多いでしょう。

大きな州なので、バイエルンと一言で言っても、この広大な州の中での移動には、なかなか時間がかかるのです。例えば私の住んでいるヴュルツブルグからミュンヘンまで、バイエルンチケットで移動すると、3時間半~4時間かかります。

ちなみに、ノイシュヴァンシュタイン城は、ロマンチック街道の最終地点のフュッセンの近くにあります。この街道だけでも366kmの距離があり、およそ東京~仙台市くらいの距離にあたります。ロマンチック街道は、バイエルン州に位置しているのですね。

また、多くの日本人が旅行する時にお世話になる、「地球の歩き方」ガイドブックの表紙も、中世の街並みをそのまま残した木組みの家が描かれた街並みや建物が描かれていることが多いですよね。

つまり、ドイツのイメージを思い描いたそのままの場所がバイエルン州ともいえるのではないかと思います。

そしてバイエルンチケットは、そんな美しいバイエルン地域をお得に満喫することができるチケットなのです。

【バイエルン州の主な見どころ】

●ミュンヘン
※買い物や美術館巡りを楽しめる。オシャレなカフェやレストラン、老舗のビアホールで舌鼓を打つもヨシ!BMW博物館も併設しているBMW本社もミュンヘンにある。

●ニュルンベルク
※冬にはクリスマスマーケットで有名。もちろん冬でなくてもかわいい街。

世界一有名なニュルンベルクのクリスマスマーケット、何がそんなに特別なのか

●ヴュルツブルク
※ロマンチック街道始点の街でワインの産地。ドイツ最古と言われる石橋や世界遺産のレジデンツが見所。日本で蘭学を教えたシーボルトの出身地でもある。

ヴュルツブルクのレジデンツに行ってきた

●バンベルク
※ビール好きにはたまらない、ビールの街。第二次大戦の戦火を逃れた旧市街地は世界遺産にも登録されている。

ビール好きにオススメ!戦火を逃れたドイツ南部の古都バンベルクでパブを楽しもう

●ローテンブルク
※オレンジ屋根が可愛く、メルヘンそのものの中世の街並みを肌で感じることのできる街。365日クリスマスの店として世界的に有名なKathe Wohlfahrt本店もこちらに在り。

●ディンケルスビュール
※見所のネルドリンガー門をはじめ、いくつもの戦火をくぐりぬけた中世の街並みが残る歴史ある町。

●ネルトリンゲン
※人気マンガ「進撃の巨人」のモデル地なのでは?とうわさされている城壁と隕石の街。

●リンダウ
※スイス、オーストリア国境に面するドイツ最大の湖・ボーデン湖に浮かぶ島。鉄道も島まで橋沿いに乗り入れており、夏のバケーションに最適な美しい街。

●ノイシュヴァンシュタイン城、ハールベルク城など
※とにかく圧巻!城の歴史を少しかじってから行くとより楽しめる。個人的にはノイシュヴァンシュタイン城の近くにあるホーエンシュヴァンガウ城もオススメ!

●世界遺産ヴィースの教会を含む宗教建築物
※とにかく美しい!日本にはない歴史ある教会や大聖堂は、すばらしい建築様式だけでなくフレスコ画や彫刻なども必見。

バイエルン州内を格安に移動できる「バイエルンチケット」

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Photo:Inga Kjer/dpa

バイエルンチケットとは、とにかく格安な電車1日券!

バイエルンチケットのセカンドクラス(2. Klasse)を利用した場合、
◯一日のみ有効
◯価格は25ユーロ(1人で利用する場合)
◯一人につき約5ユーロの追加で、最大5人まで一緒に利用できます。例えば5人利用を前提にチケットを購入すると、価格は49ユーロ。つまり、1人あたり9.8ユーロ(10ユーロ以下!!)で1日旅行ができてしまうのです!

※2人利用:31ユーロ(1人当たり15.5ユーロ)
※3人利用:37ユーロ(1人当たり12.4ユーロ)
※4人利用:43ユーロ(1人当たり10.75ユーロ)

人数が多くなればなるほど1人当たりのディスカウント率が上がる仕組みなので、グループや家族旅行におすすめ!

バイエルンチケットは、バイエルンの全てのローカル列車、全交通システムを利用することができます。「全交通システム」というのはつまり、電車だけでなく、トラムやバスまで使えるという意味で、とっても便利!バス乗車だけでも3ユーロ以上する場合もありますからね。

もっとすごいのは、チケットの利用範囲が、バイエルン州内とその近隣のチューリンゲン州やバーデン=ヴュルテンベルク州のとある駅までなのですが、他に近隣と言ってもお隣の国、オーストリアのザルツブルグまで行くことも可能なのです!

例えば、ミュンヘンでこのバイエルンチケットを購入してザルツブルグまで小旅行・・・なんていうのもアリ!!

ただし、ザルツブルグ市内のバスなどには使えません。

また、ミュンヘン、ニュルンベルク、アウクスブルク、ヴュルツブルクではトラム、地下鉄、郊外のバスにも使えるので、チケットの買い方や価格がわからない、またはドイツ語や英語に不安がある場合には、いちいちその都度トラムやバスのチケットを買う必要が無いので、とっても便利!

ちなみに、バイエルンチケットには3種類ありまして、ご紹介したのは以下の1)です。

1) Bayern-Ticket:25ユーロ~
ただし、平日の利用日朝9時~翌日朝3時、土日祝日は朝0時~翌日朝3時まで利用可能。
※15歳未満の実子、孫を同伴する場合には児童は無料。

2) Bayern-Ticket Nacht:23ユーロ~
夜バージョン。夜の18時~翌日朝6時(土日祝は朝7時まで)利用可能。

3) Bayern-Böhmen-Ticket:28ユーロ~
バイエルン州とBöhmen(ボヘミア地方:チェコとドイツの国境付近)まで使用可能。

バイエルンチケットの購入方法

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バイエルンチケットは、以下の方法で購入することができます。
●自動券売機で購入
●インターネットから購入
●スマホのアプリで購入
●窓口で購入

インターネットでは、ドイツ語か英語となります。こちらからどうぞ。
https://www.bahn.com/en/view/offers/regional/regional-day-tickets.shtml

ネットで購入した場合にはEチケットを印刷する必要があるようなので、こちらも注意が必要。

アプリはダウンロードしてアプリ上で購入したら見せるだけのようなので簡単。

ただし、一番わかりやすいのは自動券売機での購入。

バイエルンチケットはほとんどの駅に設置してある赤色の自動券売機で購入することができます。大きな町では地下鉄U-Bahnの券売機で帰るところもあるよう。

窓口では、手数料がかかりますので、自動券売機での購入がオススメです。

自動券売機上では、選べる言語はドイツ語や英語の他にもフランス語などいつくかオプションがありますが、2018年6月時点では、日本語は選択できない券売機がほとんどなのですが、ミュンヘンに設置されている券売機には日本語の選択もあります。

【購入手順】
1)トップ画面右上に「Bayern-Ticket」の文字があるので、それを選択します。(券売機によってはトップ画面が異なることもあるようです)
2)バイエルンチケットの日付を指定します。
3)人数を選択します。
※入力した人数がそのチケットで有効な人数となる。人数によってチケットの価格が変動する。
4)お支払い。(現金かクレジットカードか選ぶ)
5)利用する前に、チケットに、使用する人の氏名をローマ字で記入。
6)いざ出発!

ちなみに、バイエルンチケットは、あらかじめ日程を設定して購入することもできます。

例えば明日の朝から使いたいが、駅から離れた場所に住んでいて、前日に購入したい・・・等の場合は、日付を指定して券売機で購入できます。もちろん、使用する当日でも券売機で購入できます。

バイエルンチケット利用時の注意点

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便利でお得なバイエルンチケットですが、チケットの利用に当たっては注意点もあります。
注意点1)

ICE、IC、ECなどの特急、快速電車には乗車できません。

あくまでも、赤い車体の鈍行電車のみ利用可能ということです。時間はあるけどお金を節約したい!のんびりした電車の旅を楽しみたい方には良いです。

電車が遅れたりすることも日本よりは頻繁にあり得ることなので、ゆとりのある旅行計画をたてることをお勧めします。

注意点2)
バイエルンチケットには乗車する人全員の氏名を記入する必要があるのですが、場合によって、車掌さんが電車内でチケットの確認に来た時にIDチェックもする場合がありますので、身分証明証を一緒に携帯する必要がります。

注意点3)
バイエルンチケットは、土日祝日は終日使用が可能なのですが、平日の場合は、朝9時~翌日の朝3時まで、と利用時間帯が決まっていますので、「朝早くから出かけてノイシュヴァンシュタイン城に行きたい!」と思っても時間帯の制限で注意される場合があります。

実際にはねうさ夫が平日の朝9時前にバイエルンチケットでバスを利用したら罰金を払うことになった・・・と言っていたので、注意が必要です!!!

注意点4)
インターネットでバイエルンチケットを購入した場合には、必ずプリントアウトしたチケットを持参し、ネット決済で使用したクレジットカードも持参すること。車掌さんチェックの時に、確認トラブルで電車から降ろされた人を何度か見ています。

上記の注意点を気にしながら、ぜひ楽しいバイエルンの旅を!

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